(CNN) 米南部テキサス州ヒューストンの検察当局は22日、市内の美術館で展示中のピカソの作品にスプレーで落書きした容疑で22歳の男を訴追したと発表した。逮捕状をとり、逃走した容疑者の行方を追っている。 ヒューストンの防犯団体によると、男はピカソの名画と評価される1929年制作の「赤い肘掛け椅子の女」に雄牛の絵を落書きし、スペイン語で「征服」を意味する言葉を金色のスプレーで記してもいた。 現場に居合わせた目撃者が携帯電話で犯行を撮影し、画像は動画投稿サイト「ユーチューブ」に流れていた。警察などは男の身元を特定すると共に指名手配した。 検察当局によると、容疑者はヒューストン大学の学生で、市内の美術館などをよく訪れる人物として有名だったという。意図的な破損や重罪適用の落書きの罪に問われている。 被害を受けた美術館によると、作品は近く再び展示される予定。損傷した部分の修復もうまく処理されたという