2億円ロボ役立たず 福島原発事故 がれき上の走行「想定外」 2011年5月5日 10:07 カテゴリー:社会 文部科学省の委託で原子力安全技術センターが開発した2台の「防災モニタリングロボット」(文科省原子力安全課原子力防災ネットワークのホームぺージより)■文科省発注、甘さ露呈 東日本大震災に伴う福島第1原発事故で、文部科学省が初めて現場に投入した原子力施設事故専用の「防災モニタリングロボット」(モニロボ)が、敷地内に散乱したがれきのため活動できない状況に陥っている。公費約2億円をかけ開発したが、設計段階からがれき上の走行を想定せず、国の原子力総合防災訓練でも整地された路面でしか使っていなかった。福島第1原発では現在、米国製のロボットが活躍中。日本の原子力災害対応をめぐる「想定外」がまた一つ明らかになった。 モニロボは、1999年に茨城県東海村の核燃料加工会社「ジェー・シー・オー(JC