15日付の韓国紙、東亜日報は、北朝鮮が韓国との交渉窓口となっていた担当者約30人を、銃殺するなどして粛清したと報じた。韓国政府筋の話として伝えた。 同紙によると、粛清された約30人は韓国との非公式接触を担当。約10人が銃殺され、残りは交通事故などを理由に、死亡または行方不明として扱われているという。同筋は「北朝鮮には現在、韓国と対話できる相手がいない」とし、南北関係に大きな影響を及ぼす可能性があるとの見方を示した。 同紙は、金正日総書記の後継者、金正恩氏の権力継承をめぐり、内部闘争が深刻化し韓国に強硬な立場を取る勢力が力を伸ばしていると指摘。専門家からは、北朝鮮が今年後半にも3回目の核実験や新たな武力挑発を行うとの懸念が出ているとした。(共同)