重要なデータを暗号化し、身代金(ランサム)が支払われるまで業務を妨害するランサムウェアの被害報告は後を絶たない。攻撃の手口も多様化しており、身代金を支払ってもデータを取り戻せる保証もない。このような攻撃をセキュリティ対策で防げない場合は、大切なデータを守り、復旧することが必要になる。ランサムウェア対策の最後の砦となる、データ保護の最新動向を紹介したい。 ランサムウェアは2年連続で組織向け脅威の1位に データ保護、つまりデータのバックアップやリストアは、専門の知識が必要であり、運用も煩雑というイメージがあるので、敬遠されがちだ。しかし、昨今はランサムウェアによる攻撃の被害も多数報告されており、運用者にとっては、業務影響を最小限に抑えるためにもデータの保護は避けて通れない課題となっている。しかも、ランサムウェア攻撃は年々巧妙化しており、単純にデータのバックアップを取っていれば安心というわけでは