まえがき この記事はC++を批判する意図はなく, 過去10年以上の数値計算ライブラリの開発経験を共有する目的で書かれている. まとめ 特に, 標準的なパッケージマネージャー, コンパイラー, ビルドシステムの不在が辛い. 以下に項目ごとに具体的な感想を書いていこう. 標準的なパッケージマネージャーの不在 Julia, Rustなどに存在する統一されたパッケージマネージャーがC++には存在しない. これにより, 以下の困難が生じる. 自分が開発しているライブラリを機能ごとに分割しづらい. 例えば, いくつかのライブラリで共通の機能 (例えば, full-pivoting LU) を共通に使っている場合, その機能を単独のライブラリとして切り出したいことがある. これにより巨大なライブラリを機能が明確なライブラリ群に分割して管理しやすくなる上, コードの再利用が容易になる. しかし, 標準的な

