前回はネットワーク層の役割が、『複数存在するネットワーク同士を結び付ける』ことであるという説明をしました。今回は、複数存在するネットワークと、その中にある機器を判別するための重要な情報源となる「IPアドレス」について紹介します。ネットワーク層の動作を支えるIPが通信の送信元と宛先を識別するために、どのようにアドレスを割り当てて利用するのか、具体例を交えながら考えてみましょう。→連載「ネットワークの超基本! エンジニア1年目の教科書」のこれまでの回はこちらを参照。 IPアドレスと表記方法 前回に紹介したとおり、「IP」はインターネットで使われているプロトコルで、世界中のコンピュータの中から目的のコンピュータを特定してデータを送り届ける役割を担っています。このとき「送信元である機器(自分自身)」と「宛先となる機器」を判別するために『IPアドレス』が用いられます(図1)。 図1:IPヘッダ内の送
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