日本の米が消費者にとどくまでには、3つのルートがあります。一つは「自主流通米(じしゅりゅうつうまい)」です。農家で収穫(しゅうかく)された米は、一度JAなどに集められ、その年の米のできぐあいによって、ねだんがつけられて出荷されます。そして全国各地のスーパーマーケットやお米屋さんへと運ばれていきます。2つめは、「政府備蓄米(せいふびちくまい)」です。冷害などにあい、米があまりとれない年にこまることがないよう、政府がたくわえている米のことです。倉庫にしばらく保管されたあと、新しい米に入れかえるときに売られます。そして3つめは、「農家が直せつ売る米」です。米は、長い間、国が管理していて、自由に販売することができませんでした。しかし、1995年に国の制度(せいど)が変わり、農家が米を直接消費者に売ることができるようになりました。