2月24日にロシアがウクライナに戦争を仕掛けた後で、欧米諸国では「いかにしてウクライナを支援するか」という課題に直面した。そこから出て来たアイデアの一つが、東欧のNATO加盟国に残存している旧ソ連製の戦闘機を引き渡してはどうか、というものだった。 単に右から左に渡して済む問題ではない しかし、政治的な話を抜きにしても、防衛装備品の引き渡しは一筋縄ではいかない部分がある。特に航空機や艦艇では、その傾向が強い。なぜか。それについて解説するのが本稿の目的だが、ここから先はウクライナに特化した話ではなく、一般論として話を進める。 操縦士や整備員が機体のことを知っている方がよい、という観点からすれば、引き渡す相手の国が使用しているものと同一、あるいは同系統の装備を引き渡すのは理に適っている。そうすれば、操縦や整備のための訓練を行う手間を軽減できる。 ところが、飛行機あるいは艦艇といった「ドンガラ」の
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