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ブックマーク / www.joqr.net (2)

  • 落語の蔵: 戦後最大の新作落語家・三遊亭圓丈師匠

    三遊亭圓丈師匠は70年代後半以降の落語界に多大な、というより、最も大きな影響を与えた落語家さんであり、戦後という広いスパン考えれば、林家三平師匠に次ぐ「落語の改革者」「落語の質への回帰者」というべきかもしれないと私は思っている。 70年代後半、『実験落語会』を率いて、『わからない』、『ぺたりこん』、『即興詩人』、『国際噺家戦略』『パニック・イン・落語界』『自殺便り』をはじめ、『グリコ少年』『悲しみは埼玉へ向けて』などの“演者一人称落語”と、毎月のように斬新な新作を発表された。 また、池袋演芸場では、「三題噺」の十日間興行を行って、『パタパタ』、『インドの落日』などの佳作を生み、興行的にも成功を収め、当時の先代柳家小さん落語協会会長から直々に「良く演ってくれた」とお褒めの言葉を頂戴もしている。 更に、口演時間3時間余に及んだ、超大河イベント落語『ギャグを訪ねて三千里』の発表も印象に強く残っ

  • 落語の蔵: 柳家喬太郎の最大公約数と最小公倍数 ~小さん師匠の言ってたバランス~

    落語に限ったことじゃないけど、芸事はお客がいてこそのものだから、どういう風に受けるか?というスタンスは大切であります。 「自分の芸をしたいようにして、それが分かる客だけでいい」ってのが、いわば最小公倍数の芸。 「子供から大人まで、誰をも受けさせたい」ってのが最大公約数の芸ということになるかな。 厄介なことに、最小公倍数だけで行くと、密度はあるけれど、な~んとなく小さい芸になって、「芸の凄み」を感じなくなりますね。特に、落語の場合は笑いの要素が乏しくなり、近年の落語家さんの場合、どうも演劇臭くなる傾がありやす。 それじゃ、最大公約数が良いかってェと、こちらに走ると「誰でも笑わせられる」けれど、芸の個性、奥行きの乏しい芸になる。落語ファンとしては、良く作ってあるけれど、何度も聞く気にならない。現在の東京の落語界でいえば、最小公倍数の典型は立川談志家元と柳家小三治師匠、最大公約数の典型は春風亭小

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