厚木市教育委員会は22日、同市愛名の高松山(146・5メートル)山頂で実施していた試掘調査の中間報告を発表した。木棺の素材となる炭化物が見つかり、山全体が前方後円墳である可能性もあるという。 試掘調査は5月30日から6月20日まで行われた。山全体を測量し、山頂部では3本の溝を設定して試掘した。 測量結果によると、高松山は南北60~65メートル、東西30~35メートルで、形状は前方後円形を示しているという。 炭化物は、北側の後円部の地表から深さ約1・7メートルの地中から見つかった。炭化物は木棺の可能性もあるという。 人工的な遺跡であることが確認されたことを受けて、同市教委文化財保護課は今後、依頼している炭化物と土壌の分析結果などを踏まえ、遺跡の保護や本格的な調査に乗り出すかなどを検討する。 今月25日午後2時からは、現地説明会を開く。試掘調査の指導を依頼した東海大学の北條芳隆教授(