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2012年8月2日のブックマーク (27件)

  • 現代社会では直接民主制は機能しないという3つの理由とは?

    それにしても、ギリシャのパパンドレウ首相の声明には驚きました。一旦合意したはずの国家債務処理スキームに関して改めて国民投票にかけるというのです。欧米の株価はこれを受けて急落しました。「国民投票で救済パッケージが否決される可能性」「ギリシャ国債の更なる暴落」「ギリシャはユーロからの追放」「ユーロ圏維持の救済スキーム破綻は、イタリアやスペインへも波及」というように、恐怖の心理が一気に広がったのです。 折角ソフトランディングへ向けて欧州首脳が頑張ったのに、スロバキアなどの渋る参加国も何とか説得したのに、ということですが、一方で1日(火)の米国東部時間午後にはギリシャの野党筋から「所詮はパパンドレウの延命策、国民投票など不可能」というコメントが出ると、少し市場には安堵の色が出たりしています。いずれにしてもギリシャに振り回された一日となりました。 では、どうして欧米市場は「レファレンダム(国民投票)

  • 機械仕掛けの神と金融クーデター - シートン俗物記

    ども、ご無沙汰しております。浜松市内で片山さつき議員のポスターを見てむかっ腹の収まらないシートンです。 さて、ちょっと前の事になりますが、ギリシャで総選挙が行われ、緊縮財政策を取る連立与党(当時)二党が大敗北を喫しました。あげくは、どの党も政権を担う事は出来ず再選挙が予定されています。この事態に対して、日のマスメディアはあからさまなほどの態度を示しています。 いわく、「緊縮策に反対する急進左派連合が選挙に勝てば、ギリシャのユーロ離脱は必至。ヨーロッパは大混乱に」 ま、こんな感じですね。しきりに左派連合を牽制し、緊縮策を呑むようギリシャ国民に“賢明な”判断を求めていたりなんかしています。 ですが、もともとギリシャ市民が財政緊縮策を拒絶するのは当然でした。なんたって、ギリシャでも、そしてそのあおりを喰らったイタリアでも、選挙で選ばれたわけでも無い「金融屋」が緊縮策を推し進めたのですから*1。

    機械仕掛けの神と金融クーデター - シートン俗物記
  • 「一般意志」とは何か - 過ぎ去ろうとしない過去

    紙屋研究所の紙屋氏が東浩紀の「一般意志2.0」をdisっているのだけれど、何か質を外している気がします。 ■架空インタビュー2.0 『一般意志2.0』ふたたび http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20120306/1331001376 特に違和感をもったのが、「差異の総和」について書いている部分。 ――「差異の和」のくだりですね。 そうです。岩波文庫の桑原・前川訳の方で紹介します。 これらの特殊意志から、相殺しあう過不足をのぞくと、相違の総和として、一般意志がのこることになる。(岩波版p.47) この最後の部分「相違の総和として、一般意志がのこることになる」は、フランス語の原文では「reste pour somme des différences la volonté générale.」となるので、東訳よりも桑原・前川訳の方がいいと思いますね。 こ

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  • 官邸前抗議は民主主義生成の場か、「金曜日の独裁」か

    毎週金曜日の官邸前行動および首都圏反原発連合に対する北守(@hokusyu82 )氏による、2012/8/2時点での評価および懸念をメモ的にまとめてあります。 なお、まとめた者の私見としては、このような懸念どおりの結実になるかどうかは今後の私たち次第であり、けっして金曜の官邸前行動に参加することを妨げる意図はありません。参加者がどう関わるか、参加できない人/参加しない人/見守る人、がどう評価し、意味付けし、他の行動に活かしていくかによって、この行動の意味は大きく変わっていく可能性があると考えています。

    官邸前抗議は民主主義生成の場か、「金曜日の独裁」か
  • これは現代の魔女狩りか!?  週刊現代8/11号「大津いじめ自殺事件とネット社会の病理:いじめたヤツをいじめる、この国よ」に対する反響とその考察

    まとめ 徳島県教組襲撃事件でまたまた複数の逮捕者を出した在特会 拾っているのは私がフォローしている「行動」界隈ヲチャのツイートのみです。 【参考リンク】 まとめWiki-在特会・徳島県教組襲撃事件 http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/119.html 7391 pv 7 5 users まとめ 【在特会】徳島県教組襲撃事件で被告人3名に有罪判決(執行猶予付) *報道 日テレNEWS24:在特会の3人に判決(徳島県) http://www1.news24.jp/nnn/news86797.html ----------------------------------------------------------- 県教職員組合の事務所に怒鳴りこんで業務を妨害した罪に問われていた在特会、「在日特権を許さない市民の会」のメンバー3人に、1日、執行猶

    これは現代の魔女狩りか!?  週刊現代8/11号「大津いじめ自殺事件とネット社会の病理:いじめたヤツをいじめる、この国よ」に対する反響とその考察
  • まとめよう、あつまろう - Togetter

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  • 一水会のレイシズム発言についてby鈴木邦男

    鈴木邦男 @SuzukiKunyon 一水会の件に関しまして、たくさんの方から批判を頂きました。当然です。当該ブログが一水会の公式見解ではないにしろ、今回に件に関してはあまりにも酷く、そして沢山の方々を傷つけたことは間違いありません。 2012-07-26 08:44:03

    一水会のレイシズム発言についてby鈴木邦男
  • 誰でも1,000個のアイディアを大量生産できる「アイディアしりとり」がすごい!:Blogで本を紹介しちゃいます。

    2012年08月01日22:25 by tkfire85 誰でも1,000個のアイディアを大量生産できる、「アイディアしりとり」がすごい! カテゴリ管理人 雑談 tkfire85 ∞(むげん)アイデアのつくり方posted with ヨメレバ株式会社バンダイ 高橋晋平 イースト・プレス 2012-07-15 Amazon楽天ブックス図書館よく、アイディア出しの時に使われる「オズボーンのチェックリスト」というものがあります。簡単に説明すると、以下のようなものなのですが、ビジネス界では割と有名な方法かもしれません。あらかじめ準備したチェックリストに答えることでアイデア発想する方法です。具体的には、アイデアのテーマや対象を決めて、チェックリストの項目のそれぞれに対してアイデアを出していきます。 お土産屋さんブログさんというブログで紹介されいる絵がとても分かり易いです。 以下のような項目に当てはめ

    誰でも1,000個のアイディアを大量生産できる「アイディアしりとり」がすごい!:Blogで本を紹介しちゃいます。
    lotus3000
    lotus3000 2012/08/02
  • 絶滅危惧種のウナギ。食文化維持か、商取引制限か:日経ビジネスオンライン

    残暑お見舞い申し上げます。 暑さが厳しくなると出てくるのが夏バテ防止の定番「ウナギ」の話題だ。しかし、今年のウナギの話題は少しばかりいつもと様子が違って生物資源的な扱いが散見される。ということで、今回は「ウナギ」の話を一席。 架空番組「ウナギがべられない日が来る?」 ナレーション:土用の丑の日といえば、ウナギ。夏バテ防止の特効薬としてこの時期に欠かせない風物詩ですが…今年はウナギの原価が高騰して庶民には手の出ない高値の花になっています。 (街頭インタビュー「ウナギ?好きですよ。でも高くてねぇ。専門店でなんてべられませんよ」などの声) ナレーション:なぜ、こんなに高くなっているのでしょうか?その理由の一つにウナギの稚魚であるシラスウナギの不漁があります。 (シラスウナギの漁獲量を示すグラフを表示) ナレーション:そして、日へのウナギ輸出大国である中国台湾の輸出コントロールがあります。

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    lotus3000
    lotus3000 2012/08/02
  • 日本から穀物先物取引が消える - Japan Real Time - jp.WSJ.com

    商品の先物取引は18世紀初頭、大阪・堂島での米取引にその起源がみられるという。この時代すでに証拠金や差金決済などの仕組みがあり、限月などの仕組みも出来ていた。しかし、日が世界に先駆けて始めたにもかかわらず、政府の勧誘規制で取引が激減し、穀物の先物取引がいずれ廃止される可能性が出てきた。 先物取引とは、穀物の場合必ずしも実物を売買する必要はなく、商品の決済期限までに現物との反対売買でリスクをヘッジできるメリットがある。しかし、最近は日の穀物先物市場で商社や農家など以外は一般の参加者が激減し、国内の商品先物市場で9割強を占める東京穀物商品取引所は、上場商品を他市場に移管した上で、来年2月に閉鎖することが決まっている。 関西商品取引所の出来高も2002年から2010年までの9年間で4分の1にまで縮小。2011年には戦前に廃止された米先物取引を72年ぶりに復活させて話題を集めたが、農業協同組合

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    lotus3000 2012/08/02
  • 「受け皿がないから刑務所に長くいてもらおう」という判決について - 泣きやむまで 泣くといい

    姉殺害に求刑超え懲役20年判決 発達障害で「社会秩序のため」 http://www.47news.jp/CN/201207/CN2012073001002297.html 司法が「社会秩序」とか言うな。そんなことは誰も頼んでいない。 関係者ならばよく知っている言葉に「社会的入院」というものがある。この言葉に馴染みのない方はwikipediaの説明でも読んでいただければよい。今回の判決には「社会的入院から社会的入獄へ」なんて皮肉まで聞こえているけれど、ダメな福祉や医療が推し進めて批判されてきたことを、新たな形で「司法」が支持するならば、地域生活を送るためのシステムづくりに向けて社会が気で尽力しない現状に、誰がどう歯止めをかけられるのか。 その意味では「社会的入院」よりもさらにタチが悪く、おそろしい話。裁判員裁判「だから」こうなったのか。裁判員裁判「なのに」こうなったのか。裁判員だろうがなか

    「受け皿がないから刑務所に長くいてもらおう」という判決について - 泣きやむまで 泣くといい
  • 日本の政治:右傾化する主要政党

    (英エコノミスト誌 2012年7月28日号) 日では珍しい好戦性が政治の主流に忍び込んでいる。 このところ、野田佳彦首相が執務する官邸前でほぼ毎週金曜に行われる反原発デモに大きな注目が集まっている。1960~70年代の左翼運動を思い起こす向きもあるが、今回のデモ参加者は過激派の学生ではなく、祖父母の世代やベビーカーを押す母親たちが大半を占めている。 デモほど目立たないのは、日政治の主流派における急激な右傾化の動きだ。 半世紀にわたって保守支配が続いた後、政権の座を追われた3年前には考えられなかったことだが、自民党は今、まもなく与党に返り咲くとの自信を深めている。自民党は今後数カ月内に野田首相を解散・総選挙に追い込めると考えており、選挙が実施されれば、野田首相が率いる民主党は敗北する可能性がある。 世論調査では自民党の支持率は民主党をわずかに上回っているだけだが、自民党としては、ほとん

  • 渡邊芳之先生ynabe39の「日本におけるクラシック音楽が「ハイカルチャーではない」というのはその通りで、むしろその市場を支えていたのは「貧乏人の教養主義」である。」

    渡邊芳之 @ynabe39 日におけるクラシック音楽が「ハイカルチャーではない」というのはその通りで、むしろその市場を支えていたのは「貧乏人の教養主義」である。だからこそ教養主義が滅びつつあるいま日のクラシックが危機なのだと思う。 2012-02-19 06:23:20 渡邊芳之 @ynabe39 「歌謡曲やポップスよりも高級な音楽としてジャスやクラシックがある」というイメージはもちろんナンセンスなんだけど、日のジャズやクラシックの市場がそういうイメージによって支えられてきたのも無視できない事実だ。 2012-02-19 06:30:50

    渡邊芳之先生ynabe39の「日本におけるクラシック音楽が「ハイカルチャーではない」というのはその通りで、むしろその市場を支えていたのは「貧乏人の教養主義」である。」
  • 「ゆとり世代」に花束を - シートン俗物記

    ご無沙汰しております。世代的に「新人類」と呼ばれたシートンです。相変わらず、貧乏ヒマ無し。ブログの更新もすっかり滞ってますし、コメントへの返事も差し上げてなくてすいません。 ちょっと読んでて激怒した記事がありましたので取り上げます。 日経産業新聞の特集記事なのですが、そのあんまりな内容をごらんください。 新人研修は自衛隊入隊 自衛隊の体験入隊が企業の間で注目を集めている。いわゆる「ゆとり世代」に当たる新人を即戦力として鍛えたいと考える企業が増えていることが背景にある。今の若いビジネスパーソンに求められている資質やスキルは何なのか。どうしたら身に付けられるのか。自衛隊の入隊研修を実施する企業を取材して探ってみた。 陸上自衛隊・朝霞駐屯地(東京・練馬など)。4月18日午前、三菱マテリアル子会社でエンジニアリング業務などを手掛ける三菱マテリアルテクノ(東京・千代田)に入社したての23人が、迷彩色

    「ゆとり世代」に花束を - シートン俗物記
  • オスプレイを「正しく怖れよ」 - シートン俗物記

    沖縄県の普天間基地へのオスプレイ配備に関して、日政府が「安全性の検証」と県民への「理解に務める」そうです。 オスプレイ 合同委、安全策協議 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012072602000247.html まあ、どんな検証をするつもりかは全然判りませんが、一つ判っている事があります。間違いなく「安全性に問題はない」という結果が出る、ということ。すでに結論は出ており、単に取り繕うためだけのセレモニーに過ぎないでしょう。沖縄県民なら誰でも気づいていることであり、その欺瞞に激怒しています。 沖縄県民大会 5万人超参加目指す http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120727/k10013892671000.html さて、この沖縄県民の憤りに対しての日社会の鈍感さに対して、「オスプレイ

    オスプレイを「正しく怖れよ」 - シートン俗物記
  • 維新現代文楽ってのをやってみたら・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    いやまあ、かの文化大革命の時にも「革命現代京劇」ってのをやったんだから、同じくらい熱心に「悔い改めない実務派」に三角帽子をかぶせて叩きまくる維新な人々も、維新精神に充ち満ちた「維新現代文楽」ってのをやってみたらいいのではないでしょうかね。

    維新現代文楽ってのをやってみたら・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    lotus3000
    lotus3000 2012/08/02
    それを思い出すよね。
  • 日本巫女史 - Docs

    巫女史 目次 巻頭小言 総論 第一章 巫女史の質と学問上の位置 第一節 巫女の種類と其名称 巫女の二大分類—第一は神和系に属する神子の名称—古今に渉り約二十六—第二は口寄系に属する市子の俚称—各地に亘り約四十三—まだ此の外にも十数種ある 第二節 巫女史の意義と他の学問との関係 巫女史の研究は他の多くの学問に交渉を有つ—巫女史という名称に就いて—巫女史の内容と其の範囲—巫女史と政治史との関係—巫女史と祭祀史との関係—巫女史と呪術史との関係—巫女史と文学史との関係—巫女史と経済史との関係—巫女史と売笑史との関係—巫女史と法制史との関係—巫女史と原始神道史との関係その他 第三節 巫女史の学問上に於ける位置 文化史に於ける巫女史の地位—原始神道に於ける巫女史の地位—民俗学に於ける巫女史の地位 第二章 巫女史の研究方法 史料は出来るだけ多く蒐集—史料は厳重に批判して採択—史料の整理と其の解釈—

  • 大阪五輪招致失敗したから朝日新聞が岩波書店が憎い←なんでやねん - 法華狼の日記

    普通の「正論」ではなく、「関西から世に正論を問う」という意味で【正論・西論】というコラムがあり、そこで大阪五輪招致の思い出が語られていた。 http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120731/waf12073117010022-n1.htm ロンドン五輪が開幕した。選手のひたむきな表情を見ていると、各国の国旗、国歌がことのほか高貴に感じられる。オリンピックが国を背負った大会であることを改めて実感する。 冒頭からナショナリズム全開。参加している個々の国家は選手に国の威信を背負わそうとしているかもしれないが、オリンピックそのものは「人類の調和」や「人間の尊厳保持」や「平和な社会」の推進を根原則として掲げている。 JOC - オリンピズム | オリンピック憲章*1 2. オリンピズムの目標は、スポーツを人類の調和のとれた発達に役立てるこ

    大阪五輪招致失敗したから朝日新聞が岩波書店が憎い←なんでやねん - 法華狼の日記
  • [科学に佇む心と身体] - FC2 BLOG パスワード認証

    管理人からのメッセージ 某A社との契約を切られた関係で、大幅な更改を行わねば公開できない状態に陥った ため閉止しました。 ご連絡は http://sciencebook.blog110.fc2.com/ もしくは https://twitter.com/endBooks/

  • http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1147.html

  • TwitNoNukes編著『デモいこ!』批判 - こぐま座

    ツイッターにポストしたものを以下そのまま再構成*1(文章にはけっこう手を入れたが、文意は変えていない)。 『デモいこ! 声をあげれば世界が変わる 街を歩けば社会が見える』*2を読んだ。 版元が同じ河出書房新社ということもあってか、『さようなら、もんじゅ君 高速増殖炉がかたる原発のホントのおはなし』*3と印象が似ている。ちなみに奥付に「編集」として野間易通氏*4がクレジットされている。 印象が似ているというのは、おおむね以下のような点においてである。 知らない人向けの手に取りやすく分かりやすい入門書となることを意図して作られたと思われること。 そのことにかなり成功していると見えること。 装丁やレイアウトがオシャレでカワイくライトな見た目・手触りであること。 そして、おそらく意図的に「政治的」な(≒ダサくクラい)ものを極力排除した作りになっていること。 もちろん、『もんじゅ君』にせよ書にせよ

    TwitNoNukes編著『デモいこ!』批判 - こぐま座
  • 「意見聴取会」はそもそもディベートの場ではない - lochtext

    そもそもこの意見聴取会って、「利害関係者」に発言の機会を与えるためのものじゃないから。(中略)毎日の記事を読めばわかる通り、問題視されているのは「利害関係者」が発言したことそれ自体、ではない。(逆ばりはなんとかの始まり(追記あり) - Apes! Not Monkeys! はてな別館) じゃ、何が問題なのよ? ってのがわかりにくいのではないかと思ったのでまずは補足。 そもそも「意見聴取会」とはディベートの場ではないんですよ。「意見を聞く」ための会なんだから。ゆえに『電力会社の言い分なんて「圧殺」どころか、税金と電気料金ぶち込んでさんざん宣伝されて来たというのが実態』であるのなら、公開の場で脱原発に属する方々の意見をこそ政府側が積極的に聞くべきだ、というのがapemanさんのエントリの論理であるわけです。この考え方に同意できるかどうかはその人次第ですが、論理としてはきっちりと通っている。 い

    「意見聴取会」はそもそもディベートの場ではない - lochtext
  • リベラル21 「尖閣」は中国でどう報道されているか

    今年4月、東京都の石原知事が「国が守らないなら、東京都が守る」、「なにもしない国の役人らにほえ面をかかせてやる」と、埼玉県の栗原家所有の尖閣諸島に対する東京都の購入計画を明らかにして以来、起こる必要のない波風が日中間に起こっている。 日国内では7月7日に野田首相が同諸島を国有化する方針を明らかにしたのに対して、石原知事は「まず東京都が買う」という姿勢を崩さず、価格算定のための調査という形で8月中旬以降に都の調査団を現地に派遣しようとしているのに対して、国は上陸許可を保留する方針と伝えられるなど、東京都と国のメンツ争いのような展開となっている。 しかし、そもそも島の所有者が誰になろうと、それは領有権紛争としての「尖閣問題」にはなんの影響もない末節である。国の領土は持ち主が誰であれ、国が守らなければならないものであり、私有地だから公有地だから、によって一生懸命守ったり、そうでなかったり、など

  • ララビアータ:神の怒り - livedoor Blog(ブログ)

    時々学生が質問に来る。工学部の学生で、ほぼ定期的にやってくるのがいる。ヤスパースの『哲学入門』を読んでいて、その中でわからない所を質問に来るのだ。どうということもないのであるが、ヤスパースはキリスト教的価値理念を自明視しているため、その信仰はもちろん知識もない学生にとっては、何を言ってるのか分からないことになりがちだ。そこで、ヤスパースのより、ハイデガーの『存在と時間』を読むことを勧めてみた。どちらがいいか価値評価を押し付けるつもりはないが、まだしも取っ付きやすいかもしれないと考えてのことである。 それとは違うひとだが、このあいだ三木清の『人生論ノート』をもって質問に来る学生がいた。「怒りについて」という章があり、「神の怒り…何という深い思想であろうか?」という言葉ではじまっている。「どこら辺が深いのでしょうか?」と聞かれた。 こういう質問が一番難しい。教師の無教養ぶりと底の浅さが、どう

  • ララビアータ:7/29の激論 - livedoor Blog(ブログ)

    先日の脱原発国会大包囲活動では様々な興味深い場面がみられた。この間、反原発運動に参加しながらいろいろと考えることが有ったが、わたしとしては、若い世代の運動に水を差すことにならないように、できるだけ謙抑的な態度で、脇役として参加することに甘んじてきた。 しかしこの運動自身の高まりの過程で、自然といろいろの考えの対立が深まっているように思われる。政治闘争というものが、その過程の中で諸対立を生みだすこと自身はごく当然のことであり、その運動の豊かさと活力の現れであるから、ことさら憂慮すべきことではない。ただそのことを恐れるあまり、むやみに「統一と団結」を押し付けたり、異なる意見を極端に排除することが何の議論もなく行われたりしては、運動自体の活力をそぐことにしかならないというのが、戦後の政治運動の教訓であろう。 これまで参加した運動で感じられたことは、運動に参加している人々相互の間で、あまり議論が行

  • ララビアータ:「真理の相対主義」について - livedoor Blog(ブログ)

    倫理的判断に対しては、観点や立場に相対的に主張可能である場合がいかにも有りそうに思われよう(たとえば、ある行動が快楽という観点からは善であるが、不健康という観点からは悪で有り得るなど)。それに対して真理を要求する判断においては、相対主義的主張は普通ずっと難しそうに思われる。以下、真理の相対主義といわれるものに対する私自身のスタンスを、概観しておきたい。 私は、真理を発見(アレーテイア)と見なし、科学的発見を概念の提案とみなす。即ち、科学的命題は、発見に寄与できる限り有用な概念装置であっても、それ自身は真であったり偽であったりするものではないと見る。たしか、トゥールミンもそれに近い考え方をしていたと思う。そこで彼は、「光は直進する」という幾何光学的法則を、普遍的真理というよりは、幾何光学的現象の発見の道具、ないしは説明の図式(作図方法の基礎)として見なすべきだと説明していたはずだ。 アリスト

  • 秀樹のばか-日本初のノーベル賞受賞者の愚問はいかに人々を活気づけたか?

    ソースはあの森毅なので真偽のほどに自信はないが、たとえばラ・フォンテーヌの寓話詩がたとえ事実と一致しなくとも(狂ったデモクリトスを診察したヒポクラテス、二人が親友になったというのは史実だろうか)人を真実に導く何事かを語っているように、この逸話も聞き留むべきものを備えているように思うので、いつのもましてうろ覚えのままに書き出してみる。 森毅は、晩年の湯川秀樹の人柄をしのばせるエピソードをいくつか紹介している。 最初のは森敦が森毅に教えてた話。 おそらく少人数を前にしての講義だったのだろう。 よくできる学生が、湯川が黒板で展開する数式に誤りを見つけた。 それを指摘すると、湯川はうーんとうなり、しばらく考えたが何ともすることができず、立ち往生してしまった。 それから「ちょっと待っとき」と言って、ぷいと教室を出た湯川は、しばらくすると岡潔(数学者)を連れて教室に戻ってきた。 「これなんやけど」 と

    秀樹のばか-日本初のノーベル賞受賞者の愚問はいかに人々を活気づけたか?
    lotus3000
    lotus3000 2012/08/02
    最後も含めて森毅のエッセイのなかで好きなエピソードです。こういう馬鹿になりたい。