【南シナ海問題「深刻に懸念」=日比首脳会談】 安倍晋三首相は9日午後(日本時間同)、フィリピンのアキノ大統領とブルネイで会談し、フィリピンと中国が領有権をめぐって対立する南シナ海問題について「力による現状変更の動きを深刻に懸念する。国際法に基づいて平和的に解決すべきだ」と強調し、中国をけん制した。大統領は賛意を示した。7月の日比首脳会談で首相が表明したフィリピン沿岸警備隊への巡視船提供について、首相は「早期供与に向けて手続き中だ」と説明した。 (時事通信、10月9日) 「南沙諸島に対する中国の進出が著しく、その侵略の意志は明らかだ」とする論調は日本でも強く、これを理由に尖閣諸島の危機が叫ばれ、自衛隊の増強と日米同盟強化が謳われている。だが、その割に南沙諸島の現状について報道されることは殆ど無い。まず南沙諸島における各国の実効支配を示す図を見てもらいたい。 確かに中国が進出しているのは間違