複数の小型リチウムイオン電池をひとつにまとめて大容量・高出力にする技術で、今後、国内外の自動車メーカーに採用を働きかけていく。当初は、太陽光発電などの自然エネルギーの蓄電池として1年以内の実用化を目指す。 これまでパナソニックは、ノートパソコンや携帯電話などに使われる円筒型で小型のリチウムイオン電池を生産してきた。ただ、今後は、電気自動車のほか、家庭用の蓄電システムなどに用途が拡大する見通し。同社は、今後10年間でリチウムイオン電池の需要は5.3倍に拡大し、2018年には3.2兆円に拡大すると予測。このうち、ハイブリッド自動車、プラグイン・ハイブリッド自動車、電気自動車など環境対応車向けが半分以上を占めるとみている。 同社が開発した製品は重量約8キログラムの「リチウムイオン電池モジュール」で、デジタル家電向けのリチウムイオン電池140個で構成する。モジュール内で並列・直列に接続した電池の熱