東京都がクレジットカードによる納税を平成23年度から導入することが29日、分かった。同日の都議会定例会の一般質問で、都議会公明党の栗林のり子都議の質問に答える。 都によると、導入されるのは自動車税。クレジットカードによる納税を巡っては、これまでも納税者の利便性や納税率の向上を目的に導入が検討されていた。しかし、納税者や都が負担する手数料が上がることから、従来の金融機関などで納める方法と一致させる必要があるなどの課題があった。 都は新たな手数料負担が生じるものの、納税者と都の双方へのメリットの方が大きいと判断。当面は税額が少額で、かつ納税件数も多い自動車税に限定して導入することを決めた。 都の担当者は「自動車税の納税状況をみて、他の都税への導入も検討していく」としている。