池田信夫に関するluke_randomwalkerのブックマーク (26)

  • マクロ経済政策の再検討* : 池田信夫 blog

    2010年02月14日23:49 カテゴリ経済テクニカル マクロ経済政策の再検討* あちこちで話題になっているIMFの論文をざっと読んでみた。日経の記事には「平時から4%など高めの物価上昇率を容認し金利水準も引き上げることで、金融危機のような経済ショック時の利下げの余地を広げることが望ましい」と書いてあるが、この記者は明らかに原論文を読んでいない(か英語が読めない)。論文にはこう書いてある:Should policymakers therefore aim for a higher target inflation rate in normal times, in order to increase the room for monetary policy to react to such shocks? To be concrete, are the net costs of infla

    マクロ経済政策の再検討* : 池田信夫 blog
  • ニューケインジアン・フィリップス曲線 : 池田信夫 blog

    2010年01月31日15:30 カテゴリ経済 ニューケインジアン・フィリップス曲線 アメリカ人の66%が天地創造を信じていると聞いて日人は笑うだろうが、日にも似たような人々は多い。たとえばけさの日経新聞に「量的緩和でもマネー回らず」という記事が出ている。紙では「実体経済への効果はみえず、大量のマネーは短期金融市場にとどまったままだ。昨年12月の全国銀行の貸出残高(月中平均)は4年ぶりに減少に転じた」と書いている。しかし、これを読んでもリフレ派はこう答えるだろう:さて、この処方箋は簡単だ。インフレ期待を起こせばいい。これほど簡単なことはない。日銀行がお金をいっぱい刷り、これからも当分そうしますよ、といえばいい。いままでの日銀による金融緩和は、お金はとりあえず刷るけれどすぐやめますからね、と言い続けていたのでインフレ期待はまったく上がらなかったのだ。「お金を刷る」のは日銀ではなく国立

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    luke_randomwalker
    luke_randomwalker 2010/02/04
    "すべての永遠に生きる経済主体が合理的予想をもち、永遠に任期の続く日銀総裁が絶対に変更できないインフレ目標を設定して通貨を大量に供給すれば"/全然違いますw
  • サミュエルソンの負の遺産 : 池田信夫 blog

    2009年12月14日12:20 カテゴリ経済 サミュエルソンの負の遺産 ポール・サミュエルソンが死去した。今の学生にはほとんど知られていないだろうが、私の学生のころは、彼の教科書の影響は絶大だった。日人にとって彼の最大の功績は、マル経を追放して「近経」を主流にしたことだろう。しかし私の同世代では、近経を勉強したのは経済学部の学生だけで、法学部卒の人々の多くはいまだにマルクスを卒業できない。民主党政権の中枢には70年安保のころの活動家が多く、マルクス的な温情主義が残っている。 ただサミュエルソンの教科書には、学生でもわかる矛盾があった。前半のミクロ理論では、需要と供給が一致しないときは価格が動いて両者を一致させると教えるのに、後半のマクロでは失業(労働の超過供給)は市場では解決できないと教えるのだ。これは素直に考えると、賃金(労働サービスの価格)が高すぎるためで、賃金を下げれば失業はなく

    サミュエルソンの負の遺産 : 池田信夫 blog
    luke_randomwalker
    luke_randomwalker 2009/12/14
    いくら本人に輝かしい業績があるとはいえ死したフリードマンを中傷するU沢先生はどうよと思っていたが/業績の欠片もなければ偉大な業績への尊敬の念も、おまけに理解力もない奴がいた。全く穢らわしい。目が腐る。
  • 民主党の意図せざる革命 : 池田信夫 blog

    2009年11月27日23:09 カテゴリ法/政治 民主党の意図せざる革命 先日の「事業仕分けという人民裁判」という記事に対して、民主党関係者から「誤解があるようなので、現場を見ていただきたい」という申し入れがあった。せっかくのお招きなので、きょう3セッション見学した。 結論からいうと、「人民裁判」は言い過ぎだった。実際の事業仕分けは、むしろ退屈なぐらい淡々と質疑応答が行なわれ、仕分け人も遠慮がちな人が多い。特に国税庁のKSK(国税総合管理システム)についての追及は甘かった。これは佐々木俊尚氏も書いているように、税務署間の単なる連絡網に4000億円も費やし、年間600億円の維持費がかかる怪物的なプロジェクトだ。 KSKの元請けになっているのは、文祥堂という文房具屋。これは日IBMのダミーで、そこに国内のITゼネコンが後から加わって6社のジョイントベンチャーになり、建て増しに建て増しを重ね

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  • 経済学における天動説と地動説* : 池田信夫 blog

    2009年11月13日01:55 カテゴリ経済テクニカル 経済学における天動説と地動説* グーグルの村上憲郎さんから贈っていただいた新著『村上式シンプル仕事術』に、「経済学は地動説です」といういい言葉があった。たしかに「日銀が経済の中心で、彼らが通貨を大量に供給すればインフレが起こる」という話は小学生でもわかるが、「いや中心は実体経済で、日銀はそのまわりを回ってるだけなんです」などというと、「日銀理論」だと非難される。でも現代のマクロ経済学では、後者のように考えるのだ。 それを全部説明するのは大変なので、勝間氏のお好きな「フィリップス曲線」を例に取ろう。頼まれもしないのに彼女の応援団を買って出て、私を「デタラメ」だの「間違いだらけ」だのと罵倒した矢野浩一氏は、その表現を撤回した(私にはまだ謝罪していないが)。それは当然で、彼の書いていることは、私のブログ記事とほとんど変わらないからだ。その

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  • クルーグマン:私がなぜファースト・ベストの政策を諦めてサード・ベストに辿り着いたのか、あるいはすべて池田先生(みたいな人達)が悪いんじゃボケ!の巻 - P.E.S.

    アシモフの翻訳をまったくサボってしまってます。すいません。いや、アシモフ先生、実は自伝の中で女子大生との不倫をサラっと告白してまして、その事に衝撃を受けたために翻訳ができなくなりました...って嘘ですけど、不倫の告白は当です。いやぁ、非モテだったアシモフ君がそんなプチ宮台先生のようになれるなんて、おじさんうれしいなぁ! さてそんな関係の全然ない事を書きましたが、今回もまたまたクルーグマンのブログからです。池田先生がよく「クルーグマンもリフレを捨てたんだよ、グハハッハ!」みたいな事を適当に書かれてますが、ちょうどそれについてのクルーグマンの説明のようなエントリーがアップされたので、翻訳。要するに、理論的には問題ないが、現実的には池田先生(みたいな人達)がいるから、ということですね。 このくそバカな経済 ポール・クルーグマン 2009年11月13日*1 というか、まあもうちょっとお上品にいう

    クルーグマン:私がなぜファースト・ベストの政策を諦めてサード・ベストに辿り着いたのか、あるいはすべて池田先生(みたいな人達)が悪いんじゃボケ!の巻 - P.E.S.
  • 勝間和代氏のためのマクロ経済学入門 : 池田信夫 blog

    2009年11月07日10:53 カテゴリ経済 勝間和代氏のためのマクロ経済学入門 菅直人副総理(国家戦略室担当)に対して、勝間和代氏が「まず、デフレを止めよう」と題したプレゼンテーションを行なったようだ。その内容は出来の悪い学生の答案みたいな感じだが、これが国家戦略に影響を及ぼすとなると放置できないので、少しコメントしておこう。 まず勝間氏は「日はデフレスパイラルの真只中にあることを再認識して下さい」(p.2)と題してグラフを出し、「※OECD定義によれば、「デフレ」と「デフレスパイラル」は同義です」と書いている。このOECDの定義とは何を意味するのか不明だが、たとえばOECDが財務省に行なった説明では、Persistent deflation may degenerate into a deflationary spiral of falling prices, output, pr

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  • 輸出立国モデルの「突然死」 - 池田信夫

    昨年度の貿易収支が7253億円の赤字となり、28年ぶりの貿易赤字に転落しました。世の中では、これを最近の経済危機にともなう一時的な現象と考える向きが多いようですが、これは戦後ずっと続いてきた輸出立国モデルが終わったという構造的な問題であり、与謝野財務相もいうように深刻に受け止める必要があります。経常収支はまだ黒字ですが、これも今後、配当などの所得収支が減少すれば赤字になるおそれが強い。 日の貿易は、中国からの輸入による赤字を対米輸出の黒字で補ってきました。今回の経済危機で対米黒字が減ったために対中赤字が表面化しただけで、こういう傾向はずっと続いています。赤字が増える理由は簡単です。中国のほうが製造業の生産コスト(特に賃金)がはるかに安いからです。二国間で同じ生産要素の価格が違う場合、貿易を通じて両国の要素価格は接近し、理論的には均等化します。これを要素価格の均等化と呼びます。 日中の賃金

    輸出立国モデルの「突然死」 - 池田信夫
    luke_randomwalker
    luke_randomwalker 2009/05/03
    香港を切り離せば中国が赤字になる?/じゃあ米国もNYだけ切り離せば残りは貿易黒字になるが、それで何かうれしいか?/未だに200年前の重商主義の世界にいるらしいw/要素価格均等化とか言う前に比較優位を理解すれば?
  • トヨタというバブルの崩壊 - 池田信夫の「サイバーリバタリアン」

    2008年度のグッドデザイン大賞を受賞したトヨタの「iQ」。魅力的な新型車を作る技術力をいくら持っていても、ユーザーの購買力が衰えれば業績も落ちてしまう トヨタ自動車は6日の中間決算発表で、9年ぶりの減収減益を発表するとともに、2009年3月期連結決算の営業利益予想を6000億円に下方修正した。 これは2008年3月期の実績から73.6%という大幅減で、1兆6000億円以上が吹っ飛ぶことになる。この金額は東証1部上場企業の利益総額(2008年3月期決算)の約5%に相当する。日の製造業が業績不振に苦しむ中で高い成長を続けたトップランナーが、なぜ挫折したのだろうか。 米国の過剰消費がトヨタの好業績を支えた 業績不振の最大の原因は急速に進んだ円高(ドル・ユーロ安)だが、為替差損6900億円は一時的な損失だ。それより深刻なのは、販売減が6100億円に上ると予想されることだ。特に北米市場では、10

    トヨタというバブルの崩壊 - 池田信夫の「サイバーリバタリアン」
    luke_randomwalker
    luke_randomwalker 2009/04/29
    "不況が経済を鍛える"という清算主義は、非効率企業から順に淘汰されるなら一理あるが、デフレ(円の価値が高まる≒円高)による不況ではトヨタなどその国で最も比較優位にある輸出産業から痛めつけられる
  • クルーグマンの支離滅裂な経済論議 - 池田信夫 blog

    クルーグマンが「謝罪」したという読売新聞の記事が話題になっている。この外国人記者クラブの講演は、原文がウェブには出ていないので確認できないが、朝日新聞などの記事も参照すると、アメリカ政府の対応が「かつての日のように遅い」という修辞的な謝罪だろう。彼の発言は支離滅裂なので、日のメディアが過剰反応すべきではない。時系列で追うと、こんな調子だ:1998年の論文:日銀が「15年間、4%のインフレにする」という目標を宣言し、通貨を無限に供給すればインフレが起こり、流動性の罠は脱却できる。 昨年11月のNYTのコラム:ゼロ金利になった状態で中央銀行がいくら通貨を供給しても、中央銀行が無責任でないかぎりインフレは起こらないので、対策は財政刺激しかない。 今年1月の読売のインタビュー:米国では向こう10年間、物価を年4%ずつ上昇させるくらいのインフレ目標が必要だ。 今年1月のRolling St

    luke_randomwalker
    luke_randomwalker 2009/04/15
    クルーグマンは一時的なマネーサプライ増加と恒久的なそれを区別して論じて一貫している/支離滅裂なのは、理解もできないのに都合の良い部分だけを切り貼りしたデタラメな解釈の方でしょう/とうとうボロが出たわけだ
  • 消費税の段階的増税を - 池田信夫

    先日の記事で法人税の減税を提言しましたが、きのうの日経新聞の「経済教室」で、井堀利宏氏も法人税の減税を求めています。それと同時に彼が提唱しているのは、消費税の増税です。不況に増税するというのは一見、おかしな政策のようにみえますが、実は消費増税は消費を促進する効果があるのです。 この図は、1997年4月に消費税が3%から5%に引き上げられたときの実質GDP成長率です。増税の決まった96年10~12月期に、増税前の駆け込み需要でGDPが大きく上がり、増税後の97年4~6月期にその反動でマイナス成長になっています。これを「橋政権の増税で不況が悪化した」などというのは誤りで、10~12月期には通常の値に戻っています(98年に下がったのは信用不安が原因)。 したがって、たとえば「消費税率を2020年まで毎年1%ずつ上げる」と決めれば、一種の人為的インフレを起こすことができ、消費が刺激されます。この

  • 不況についての迷信 - 池田信夫 blog

    当ブログは匿名の批判はすべて無視しているが、先日の『Voice』の記事を読むと、ネット上の民間信仰が「作家」や「評論家」に与える影響は無視できないようなので、よくある迷信をまとめてみた。不況の原因は「需要不足」だから、景気対策で需要を追加すれば問題は解決する:需要不足には、短期的な要因と長期的な要因がある。前者は金融・財政政策によってコントロール可能なGDPギャップ、後者はコントロール不可能な潜在GDPである。マクロ政策によって達成可能な成長率の上限は、後者によって決まる。今回の日のように、アメリカの過剰消費が正常化することによる潜在GDPの低下を「一国ケインズ政策」で埋めることはできない。 財政支出によって「完全雇用」が実現できる:たとえば輸出企業に20兆円のGDPギャップがあるとき、土木事業に20兆円出しても、輸出企業のギャップは縮まらず、土建業に超過需要が発生するだけだ。不況の

    luke_randomwalker
    luke_randomwalker 2009/03/02
    財政出動と通貨増発の両方やってもインフレにならないなら無税国家誕生だっつうに
  • インフレとハイパーインフレ - 池田信夫 blog

    このごろ政府紙幣についての取材が、なぜか私のところに来るが、たぶん職の金融経済学者は相手にしないからだろう(来週のSPA!にも出る)。私は「中間小説」も必要だと思っているので、ジャーナリストの素朴な疑問を大事にしたい。 彼らがよく質問するのは、「お札をどんどん刷れば、いずれはインフレが起こるのでは?」という話だ。これは素人だけの話ではなく、かつて「バーナンキ=野口の背理法」なるものをまじめに主張した自称エコノミストがいた。日銀が紙幣を無限に印刷すれば、いずれはインフレが起こるはずだ(そうでなければ通貨発行益で財政支出をすべてまかなえる)という話だが、これは通常のインフレとハイパーインフレの区別も知らない議論だ。 普通は、資金需要と通貨供給の一致するレベルで金利が決まると物価も決まる。今のように事実上ゼロ金利になったあとは、通貨を増発しても何も起こらないが、インフレ予想が変化する可能性

    luke_randomwalker
    luke_randomwalker 2009/03/01
    ジンバブエでさえインフレ率はジャンプしていない/なぜジャンプするなどと根拠も無く信じるんだろ/「全て回収すれば発行益はない」って今からマネーサプライを恒久的に増やす話してるんですが?
  • 世界経済同時危機―グローバル不況の実態と行方 - 池田信夫 blog

    池尾・池田は、アマゾンの先行発売だけで重版になった。都心の屋には並び始めたが、それと並んでいるのが書だ。テーマもほぼ重なるので読んでみたが、競合するというより補完的なだと思う。われわれのでは、危機のメカニズムを理論的に分析することに重点を置いたが、書はマクロ統計を駆使してグローバルな視野から論じている。 その結論は、われわれとほぼ同じだ。危機の背景には、新興国の過剰貯蓄をアメリカが吸収したことによるグローバル・インバランスがあり、高いリターンを実現したようにみえる投資銀行の金融商品の中身は多分に詐欺的なものだった。それが放置されたのは、オフショアの「影の銀行システム」が銀行規制の抜け穴になっていたためだ。したがって今回の危機の主要な原因は、時代遅れの規制による「政府の失敗」であり、これを「新自由主義の行き過ぎという観点で捉えることは、誤った判断となる」。 日投資不足が慢

    luke_randomwalker
    luke_randomwalker 2009/02/26
    "不幸にもまた目撃したあるブログでの話だが、原田さんたちの新刊『世界経済同時危機—グローバル不況の実態と行方』の内容が間違って紹介されていた":http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090226#p1
  • もうなんといっていいやらお手上げ - Economics Lovers Live

    不幸にもまた目撃したあるブログでの話だが、原田さんたちの新刊『世界経済同時危機―グローバル不況の実態と行方』の内容が間違って紹介されていた。 世界経済同時危機の背景には、新興国や日とかの過剰貯蓄を、米国が吸収したというグローバル・インバランスの存在がある(とそのブログでは書いてあるが)、なんてことは原田さんの主張には基的に関係ない。むしろグローバル・インバランスが危機の原因の説明としては正しくない、というのが原田さんの主張であり、まさにまったく正反対! 原田さんたちのでは、危機の原因は、主に1)過大な金融緩和と急激な引締め、2)格付けのインセンティブが歪んでいたこと(=サブプライムローン証券のリスク管理の甘さ)、3)さらに規制が不適切だったこと(SIVの問題、自己資比率規制の問題など)をとりあげている。「影」だかなんだかしらないが、そのブログのへんなレトリックの巻き添えにすべきでは

    もうなんといっていいやらお手上げ - Economics Lovers Live
  • 貨幣数量説の神話 - 池田信夫 blog

    Mankiw's Blogより: アメリカの貨幣乗数が急速に低下し、ついに1を下回った。これはM1の増加がマネタリーベースの増加を下回るという珍現象だ。FRBが通貨供給を激増させたが、資金需要は収縮しているからだ。通貨さえジャブジャブに供給すればインフレになると思っている経済学者もいるが、いくら供給を増やしても需要を増やすことはできない。

    luke_randomwalker
    luke_randomwalker 2009/01/20
    まさか「いくら通貨を発行しても物価は上がらない」とでも?それなら、インフレ懸念なくいくらでも通過発行益を享受できる無税国家が現出しますなあww
  • ゼロ金利政策の罪 - 池田信夫 blog

    きょうも株式市場は下がり続け、日経平均は7000円を割った。市場全体の平均PBRが0.8という異常な株価は、需給要因(特に外人の手仕舞い)もあるが、最大の要因は円高だろう。図のように日経平均とドル/円レートには強い相関がある。だがこの円高は、8月には貿易赤字を記録した日経済の実力を反映したものとは思えない。FTは、その主要な原因は円キャリー取引の巻き戻しだと書いている。 キャリー取引の実態はよくわからないが、Gold Researchは1.2兆ドルと推定している。Economistも昨年、1兆ドルと推定しているので、それぐらいの規模だろう。これは経済的には合理的な金利裁定で、このため低金利国(日)から高金利国(アメリカ)へ資が流出し、ここ5年ぐらいの円安バブルをもたらした。 しかし金融危機でドルが暴落すると、キャリー取引によるインカム・ゲインより為替のキャピタル・ロスのほうが大き

    luke_randomwalker
    luke_randomwalker 2008/11/04
    "円安が続いたので、為替リスクは無視できた"/笑える/どっちに動いてもファイナンス理論では「リスク」なのだが
  • バーナンキのpoorな金融政策 - 池田信夫 blog

    グリーンスパンが議会証言で追及を受け、「このようなツナミは予想できなかった」とのべたが、自身の責任は認めなかった。Bloombergは、ITバブル崩壊後の2002年から04年まで「非正統的」な金融緩和を進め、「ヘリコプター・ベン」というニックネームをつけられたバーナンキ(当時FRB理事)にも疑惑の目を向けている。 バーナンキは、日銀の90年代の金融政策を"the conventional wisdom attributes much of Japan's current dilemma to exceptionally poor monetary policymaking over the past 15 years"と酷評した手前、その轍を踏むまいとしたのだろうが、結果的にはITバブルよりはるかに深刻な事態をまねいてしまった。このように金融緩和は両刃の剣であって、緩和すればするほどいい

    luke_randomwalker
    luke_randomwalker 2008/10/24
    "無差別にヘリコプター・マネーをばらまくことはゾンビ銀行への非効率な所得移転になり、かえって危機を長期化させる"強い電波が出ています
  • デフレとマイナス金利 - 池田信夫blog

    WSJによれば、アメリカ経済はデフレになるおそれが強いという。現在の激しいdeleveragingを見ると、現金の供給が需要をはるかに上回っているので、すでにデフレ局面に入っている可能性がある。バブル崩壊は短期的な現象だが、このデフレの扱いを誤ると不況が長期化することは、日経済の貴重な教訓だ。 デフレが起こるのは、クルーグマンのいうように「均衡実質金利がマイナスになる」ためで、その原因は地底人のいうように過剰債務の返済(企業の純貯蓄)だが、これは彼らの信じているような新理論ではない。アーヴィング・フィッシャーは1930年代にdebt deflationによって自然利子率(均衡実質金利)がマイナスになる可能性を指摘し、ケインズは『一般理論』(p.357)にこう書いた:Gesellは、実質資の成長は名目金利によって制約されると論じている。[・・・]これを解決する方法として彼が提案したのが

    luke_randomwalker
    luke_randomwalker 2008/10/19
    地底人はともかくクルーグマンがケインズやフィッシャーを読まなかったとでも言うのだろうか/クルーグマン"It's baaaaack"の新しさを理解できてないらしい
  • 直接金融という神話 - 池田信夫 blog

    今週のEconomist誌は、今回の問題が「資主義の全面的危機だ」といった批判に反論し、派生証券の特殊性を規制当局が十分理解していなかったことが原因だとのべている。私の感想もまじえてメモしておく:マルクスをもじっていえば、いま投資銀行は鎖以外に得るものをもたない。世界中で「新自由主義」が終わったという大合唱が始まっているが、投資銀行が規制されていなかったというのは神話である。それは四半期ごとにSECに提出される膨大なファイルを見ただけでも明らかだ。問題は、その規制が今回のような事態を想定していなかったことであり、これは市場の失敗というより規制の失敗である。 大恐慌のさなかの1933年に、グラス=スティーガル法が成立した。これは銀行が証券業を兼営していたために株式の暴落が銀行の破綻をまねいたという認識にもとづいて、両者を分離するものだった。これは銀行のリスクは預金者に転嫁できないが証券の

    luke_randomwalker
    luke_randomwalker 2008/10/17
    さっそく切込隊長に叩かれている/池田信夫の分かりやすい間違いを叩くのが今や新たなshooting fish in a barrel