ビタミンDサプリメントの摂取により高齢者の主要心血管イベント(MACE)リスクが低減し、その保護作用はスタチンなどの使用例でより顕著な可能性が示された。オーストラリア・QIMR Berghofer Medical Research InstituteのBridie Thompson氏らは、同国の高齢者を対象にビタミンDサプリメント摂取とMACE発生リスクの関係を二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験(RCT)で検討。結果をBMJ(2023; 381: e075230)に報告した。 2万人超に5年間介入 これまでの観察研究で血清25-水酸化ビタミンD〔25(OH)D〕濃度と心血管疾患(CVD)に逆相関関係が示されていたが、RCTではビタミンDサプリメントがMACEを減少させるというエビデンスは得られていなかった。既存のRCTのほとんどがビタミンDとCVDの関係を適切に評価するデザインではなか
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