前編では、そもそも「ジェンダーバイアス」とは、といった用語の正確な定義に始まり、現在の日本における問題、認識について三人三様の意見が交わされました。そして、終盤に話題となったのがメディアやクリエイティブにおけるジェンダーバイアスの存在。後編では、この視点が鼎談の軸に……。 メディアの責任と役割 宮川 実際にメディアの表現におけるジェンダーバイアスに関して注意喚起するような動きというのはあるんですか? 小宮 メディアによって違いはあると思うんですよね。行政が作るもの、広告会社が作るもの、マスメディアが流すもの、漫画雑誌、それぞれどの程度の公正性が求められるのかというのは、そのメディアによって変わってくると思います。漫画の編集の過程を詳しく知っているわけではないですが、差別的な表現をしないようにというチェックは現在でもやっているのですよね? それと同じような形でジェンダーバイアスが入らないよう
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