サイバーセキュリティ企業マカフィーの研究者は、道路脇の速度制限標識に些細な変更を加えることでテスラの自動運転システムをだまして、制限速度を80キロ超過させることに成功した。自律型システムが急増する中、「敵対的機械学習」の問題の影響は広範に及ぶことが危惧される。 by Patrick Howell O'Neill2020.02.25 51 56 5 5 クルマの「目」を信じてはいけない。 ハッカーがテスラの複数車種で、制限速度を約80キロ超過させることに成功した。人間の運転者ならほとんど気づかないような微細な変更を道路脇の速度制限標識に加えることで、テスラ車に搭載されているモービルアイ(MobilEye)製の画像処理チップ「EyeQ3」を欺いたのだ。 サイバーセキュリティ企業であるマカフィーが実施した今回のデモンストレーションは、敵対的機械学習によって自動運転システムが使いものにならなくなる
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