食品から受ける影響、個人差を解明 遺伝子と食習慣の解析プロジェクト開始へ 2017年03月12日 12:26 ゲノム解析技術の急速な進歩により、2003年には人間の全遺伝子が解読され、16年には日本人の標準的な遺伝子配列が明らかにされた。これをきっかけに、遺伝的素因による疾患や体質と疫学研究、基礎研究、臨床研究による膨大なデータを結びつける研究が加速し、日本人固有の体質解明が進んでいる。たとえば、生活習慣病の1つで、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などを発症する脂質異常症が近年増加傾向にあるが、日本人の食生活の欧米化が関連していることがわかってきている。 日本人の食生活は食事の摂取カロリー自体はほとんど変化していないにも関わらず、脂質異常症の患者数が増加し、今では国民病ともいえるほどの病気となっているのは、メニューの多様化により動物性脂質・糖分などの摂取量が増加しることによるものとされる。このよう