ブックマーク / dlit.hatenablog.com (25)

  • 【補足】人文系の文献とか業績についてもうちょっと - dlitの殴り書き

    追記(2018/10/15) 他分野についても情報提供があり,関連記事のまとめを作りました。 dlit.hatenadiary.com 昨日の記事に関する補足を少し。 dlit.hatenablog.com こういう記事ってなかなか読んでもらえないんですよね…でもせっかくなので書いておきます。はてブでいただいたコメントを参考にしたところもありますが,個別のコメントを取り上げることはしません。 b.hatena.ne.jp まず,先の記事にも追記したのですが,下記の記事で日語学関係の査読付き論文誌やその他の文献の種類等について割と突っ込んで紹介しています。上記の記事を早い段階で読んでしまった方はよろしければどうぞ。 dlit.hatenadiary.com 今回の記事も,あくまで私の観測範囲の中のことに対する記述で単なる印象も含んでいますので言語学・日語学の話としてすら一般化できないだろ

    【補足】人文系の文献とか業績についてもうちょっと - dlitの殴り書き
    machida77
    machida77 2018/10/10
    図書館情報学で査読の抱える問題について論じられる事は多いが(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkg/66/3/66_115/_pdfなど)、査読論文がない/少ない分野の評価についての情報は少ないという課題がある。
  • 人文系の文献の取り扱いとか業績についてちょっとだけ - dlitの殴り書き

    追記(2018/10/09 20:40ごろ) 記事の公開後だいぶ経ってから思い出したのですが,下記の記事で「まず査読付き論文誌を探す」ことを推奨していたり具体的な雑誌名を挙げていることに気付きました。これこそ良い具体例だったのに最初に示さなかったのはもったいなかったというか,早い段階で読んでいただいた方々には申し訳ないです。言語学・日語学の中でも「日語を対象にした文章研究」というやや狭いトピックですが,著書,論文集や紀要論文との付き合い方についても書いてあるので興味のある方はどうぞ。 dlit.hatenadiary.com はじめに 私の専門は言語学(日語)で研究・教育関係で他の人文社会系や理工系の研究・文化の一部に触れることがあるぐらいなのだけれど(あとアカデミックライティングに関わっている関係で他分野について調べることもある),その狭い範囲ですらいろいろな違いがあってとても「人

    人文系の文献の取り扱いとか業績についてちょっとだけ - dlitの殴り書き
    machida77
    machida77 2018/10/09
    学術研究の成果の発表形態・業績については大学図書館司書でもたまに理解していない人がいる(個々の文献は探せても特定分野の業績の広い把握が分かっていない)
  • 現代日本語文法(研究)の入門本をいくつか簡単に紹介 - dlitの殴り書き

    追記(2021/08/08) 三上章関連書籍の読書案内も書きました。こちらでも日語文法研究を知る上で参考になる文献をいろいろ紹介しています。 dlit.hatenadiary.com はじめに この記事では,現代日語(主に共通語)の文法研究の新しめの成果が反映された,日語文法研究の入門・概説をいくつか簡単に紹介します。 直接のきっかけは,私が以前書いた金谷武洋氏への批判記事に対して下記のような反応があったことです。 確かに,日語文法研究にあまりなじみがない人がこういう批判に触れると「じゃあ結局何を読めば良いんだよ」と思ってしまうこともあるでしょう。実際,これまでもそのような反応をいただいたことは何度かあります。 もう一つのきっかけは,下記の書籍案内を読んだことです。 rikayamashita.hatenablog.com rikayamashita.hatenablog.com

    現代日本語文法(研究)の入門本をいくつか簡単に紹介 - dlitの殴り書き
  • 「学会(の会員)」に関する事情や感覚の違い - dlitの殴り書き

    はじめに 下記の記事に出てくる,学会の会員数を研究者数の目安にしているところがちょっと気になったので,具体的な話を少し書いておく。 たとえば、日シェイクスピア協会512名、日ゲーテ協会350名、日カント協会290名。文系300学部、平均教員総数77名(助教・助手を含む)の中に、かならず各1名以上のシェイクスピアとゲーテとカントの専門研究者がいる計算。 日に文系学部が必要か? - INSIGHT NOW!プロフェッショナル 学会に所属するメンバーの構成や割合が,どの分野でもある程度似通っていれば,学会に所属しているかどうかや会員数をなんらかの目安にしたり比較したりということが可能だろう。 しかし,もし研究分野や学会によっていろいろ個別の事情が異なるということがあれば,少なくとも単純な比較に使うのは慎重になった方が良いだろう。 以下書くのは私の知っている事例であるが,次のついーとなども

    「学会(の会員)」に関する事情や感覚の違い - dlitの殴り書き
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    machida77 2018/01/23
    JSTの学会名鑑で学会の会員数のところにあるJ-GLOBAL研究者のリンク見ると所属研究者数に近い数までは絞れます。しかしそこから各研究者の情報を精査しないと実情に近い数字は出せないでしょう。
  • 2017年度のおしごと一覧(国立大学法人,人文系助教,38歳) - dlitの殴り書き

    はじめに むしゃくしゃしてやった(通勤のつくばエクスプレス内で執筆)。 ついったーなどの存在もあって大学教員って思ったより忙しそうという印象を持っている人もそこそこいるのではと思いますが,それでもなかなか具体的なイメージを持つのは難しいと思いますので(というか私自身「仕事少なくて良いよね」みたいなこと言われる),私の2017年度の研究以外の仕事*1を一覧にしてみました。もともとのデータは毎年度ある教員の自己評価のためにメモしてあるので,ほぼそれを整理しただけです(忘れているものを後で追加するかもしれません)。 先に書いておくと,大学教員の仕事は大学,所属や分野によってさまざまなので,あくまでも一例としてお考えください。それほど多くの人の話を聞いたわけではないのですが,これより仕事の数・量が多い大学教員はたぶんたくさんいます(特に職階が上がっていくと…)。 並べ方は悩んだのですが,関連する組

    2017年度のおしごと一覧(国立大学法人,人文系助教,38歳) - dlitの殴り書き
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    machida77 2017/12/28
    ここに出ていない定番では試験監督とかその他大学行事・学事日程に関わる業務がある。
  • 2017年に買ったもの:iPad Pro 10.5インチ - dlitの殴り書き

    はじめに 似たようなタイトルの記事たくさんありそう。 ちなみに私がこういう記事を書く場合,だいたいシリーズとしては続きません。 たまにはこういうブログっぽい?記事もいいだろうということで。 この記事ではざっと概要を書きますが,気が向いたらアプリなどのレビューも考えています。Apple製品て言及する人が多いからか検索でさっと良いレビューを探すのが難しくて… 何を買ったか 発売直後ぐらいにiPad Pro 10.5インチ(cellularモデル,シルバー)を購入。ちょうどiPad mini 4の次はiPad Proにしようかなと考えていたところだったので,新しいモデルが出たのが良いきっかけになりました。 Apple PencilとかSmart Keyboardは? Apple PencilもSmart Keyboardも同時に購入しました。 購入の動機として「研究や仕事の手書きメモをタブレット

    2017年に買ったもの:iPad Pro 10.5インチ - dlitの殴り書き
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    machida77 2017/12/27
    私のように同人誌即売会で使うとかではなかった。
  • (育児等をきっかけに料理をすることになった)料理初心者がOisixとかの料理キットを作る時のちょっとしたポイント - dlitの殴り書き

    なんでこんなエントリを… 下記の記事を読んでなんとなく書きたくなったので。ちなみに私には面白く文章を書く能力がありませんので、淡々と書きます。 netallica.yahoo.co.jp 料理キットって何? ここでは、材・品等の宅配サービスが提供している、短時間で特定の料理が作れるレシピ+(ある程度調理済みの)材のセットのことを指します。 そんなに色々調べたことはないので巷というか業界というかではどれが有名なのか分からないのですが、ぐぐったらこんな比較がありました。けっこう色々あるんですね。 syokuzaitakuhai-hikaku.com 私が利用したことがあるのは、Oisixのkit www.oisix.com とパルシステムのお料理セット item.pal-system.co.jp です。 自分の状況に合った使い方ができればほんとに便利ですので、少しでも参考になれば。 もう

    (育児等をきっかけに料理をすることになった)料理初心者がOisixとかの料理キットを作る時のちょっとしたポイント - dlitの殴り書き
    machida77
    machida77 2017/09/24
    料理キットを利用する上での留意点/ネットのレシピやレシピ本の「時短」や「簡単」もレシピ理解能力が高い人向けに省略しているに過ぎない例をよく見る。
  • こどものスポーツと熱心なおとなたち(親とかコーチとか) - dlitの殴り書き

    下記のまとめを読んで、気になるポイントはいくつかあるんですが、こどものスポーツとその親について書いておきたい事例があったのでちょっと便乗。ちなみに、あくまで事例であることに注意して下さい。しかも特に思い出に残っていることですので、極端な事例です。 togetter.com 直接関係しそうなのは下記の発言(ただ元のツイートは現在読めないようです)。 フィギュアなんかコーチよりもママの方が熱心で激しくスパルタでめっちゃ怖いなんて良くある話だから。 フィギュアスケート:大事な試合直前に、数少ない練習場所をコスプレイベントに取られてしまった件(と、その後、誤解が解けるまで) - Togetter 経験したことがある方は色々思い出すことがあるんじゃないかと思います*1。こどものスポーツにおける親の熱心さというか熱狂ぶりは環境や人にもよりますが、時にすごいレベルに達することがあります(もちろんそうでな

    こどものスポーツと熱心なおとなたち(親とかコーチとか) - dlitの殴り書き
    machida77
    machida77 2017/01/27
    イングランドのサッカー協会が親のために作ったビデオの話を思い出した→http://www.sakaiku.jp/column/thought/2014/007640.html
  • オノマトペと「日本語の脳」に関する日本語特殊論 - dlitの殴り書き

    テストやレポートに追い詰められた学生がついったーなどに呪いを吐き捨て(例:言語学滅びろ)、言霊がメカニズムとして存在していなくてほんとによかったなあと思う時期がまたやってまいりましたがみなさまいかがお過ごしでしょうか。 はじめに さて、雑感なのでタイトルも適当で内容はメモ書き程度です。そのうち丁寧な批判も書くかもしれませんが、ほんとはこういうのはもっとこう類型論とか複数の言語を研究対象にしてる専門家が書いてくれた方がいいと思うんですよね。どなたか。 今回話題になってたのは下記の記事で、 news.infoseek.co.jp あーまたこの話かと思って見てたらついったーでも意外と肯定的に出回ってるようです。 以下言語に関することを少しだけ書きますが、今回の記事についているmachida77さんのコメントも参考にしてください。 かなり以前に否定された角田忠信の左右脳の話がいまだにこうして日

    オノマトペと「日本語の脳」に関する日本語特殊論 - dlitの殴り書き
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    machida77 2017/01/12
    まぐまぐの角田忠信「日本人の脳」を紹介した記事に関連して日本語特殊論とオノマトペ。
  • 「ことば」から見て(も)おもしろいと思うラーメンズのおすすめコントをいくつか - dlitの殴り書き

    注意 ※ぼかして書いてますが、一言コメントがちょっとしたネタバレになっているものもあります。未見の方はご注意を。 はじめに 下記の通り、YouTubeのラーメンズ公式から多くのコントが見られるようになりましたので、こういうおすすめ集も書いておこうと思います。 ラーメンズ全17公演のうち、100のコントが映像ソフト化されているのですが、日2017年1月1日、全部YouTubeにアップしました。 なお、これによる広告収入は、日赤十字社を通じ、各地での災害の復興に役立てていただきます。 小林賢太郎からのメッセージ | KENTARO KOBAYASHI WORKS | 小林賢太郎のしごと YouTubeのラーメンズ公式はこちら。 www.youtube.com ことばの「音」を題材にした作品は「日語学校」シリーズをはじめ、色々あってけっこうおすすめしている人も多いような印象がありますので

    「ことば」から見て(も)おもしろいと思うラーメンズのおすすめコントをいくつか - dlitの殴り書き
    machida77
    machida77 2017/01/04
    ↓そう言えば去年の今頃言語学者の名乗りをやめてましたね/ラーメンズは大学講義シバラスに出ている例も複数みつかるし、考察の対象向きだ。そのうち大学入試で使うところが出てこないだろうか。
  • 初年次教育(レポートの書き方)から卒論へ、はなかなか難しい - dlitの殴り書き

    いわゆる大学の初年次教育(ライティング中心)も卒論の指導も担当している者としてちょっと思ったこと。 卒論に耐え得る日語ライティング能力がついていれば、中身の指導だけすれば良いので楽ですけれども…提出直前なら結論・考察の妥当性と出典の明確化や剽窃の有無のチェックをすれば済むはずのところが、悲しいかな日語の文章表現の修正がほぼ例外なく必要で、その部分だけ分業というのも難しい。 https://t.co/enh5k2eitW— 増田の准教授 (@ProfMasuda) 2016年12月19日 早い話が初年次教育が機能していない。— 増田の准教授 (@ProfMasuda) 2016年12月19日 おそくらこの方が具体的に思い描いているのは、初年次教育でよく取り上げられるような、非常に基礎的な文章作成の技術・知識が身に付いていないということなのだろうけれど、一般的に初年次教育だけで(ある程度)

    初年次教育(レポートの書き方)から卒論へ、はなかなか難しい - dlitの殴り書き
    machida77
    machida77 2016/12/26
    卒論を目標として、それまでにまとまった文章を書かなければならない機会をどう設けるか/今月こんな本が出たが内容未読→http://www.keisui.co.jp/cgi/isbn.php?isbn=ISBN978-4-86327-370-2
  • 専門的に見ると問題のある言説の受容を眺めている - dlitの殴り書き

    金谷武洋氏の著作やそこでの主張の受容についてのメモ。そのうちまとめた方がよいかな。 私が氏について書いたものは下記にだいたいまとまっています。 d.hatena.ne.jp 今回は、下記のようなツイートを見つけたので、買って読んでみましたというお話。 今月は群像に『ゾンビ』×『大いなる助走』というべき羽田圭介の衝撃作『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』書評と、連載「新・私小説論」第十回が掲載。今回は一回丸ごと使って金谷武洋『日語に主語はいらない』のことを書いてるのですが、石原千秋さんはまた「何だこれは」と言ってくれるのかなー— 佐々木敦 (@sasakiatsushi) 2016年11月8日 先に書いておきますが、私はこの他のシリーズを全く読んでいませんので、文章全体の評価はしませんしできません。 冒頭はこう始まります。 日語学や文法学を専門とする人にとっては常識に属する話題だろうが、そ

    専門的に見ると問題のある言説の受容を眺めている - dlitの殴り書き
    machida77
    machida77 2016/11/11
    三上章について金谷武洋に依拠して言及している例について
  • 強意接頭表現「鬼」でさいきん気になった用例 - dlitの殴り書き

    強意接頭表現「鬼」(例:山形鬼寒かった≒山形すごく寒かった)はだいぶ前から気になっている。 授業では「鬼のように強い→鬼強い」みたいな表現が発端だとすると「鬼かわいい」は…みたいなネタで時々使っている。語誌はどんな感じなんですかね。 基的には副詞的修飾を行う形容詞に直接前接する例が多く見られることから、接頭辞(語)的な性格を持っているのかと思っていたが、「鬼[頭痛い]」のような例もけっこう見つかる上に内省で聞いてもそこそこ許容されるようなので、「副詞化」しつつあるのかなのかと考えていた。 そこに、さいきん立て続けに2つ気になる用例を耳にしたのでメモしておく。いずれも大学構内で聞こえてきた(おそらく)学生同士の会話。 接頭辞用法 実際に聞いた例は (1) 鬼スピードで(走った) のようなものだった。 アクセントが「おにスピ]ード」だったので、「鬼-」の付加によりアクセントが変わっている(ア

    強意接頭表現「鬼」でさいきん気になった用例 - dlitの殴り書き
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    machida77 2016/11/01
    比較的近い用例があるのは「アホ」「バカ」「クソ」で、その中で特に多そうなのは「クソ」。複合された「鬼糞〜」という例がある。
  • 【メモ】菊池誠『不完全性定理』における金谷武洋『日本語に主語はいらない』への言及 - dlitの殴り書き

    黒木玄さんのツイートで詳しく知ることができましたので少しメモ。 続き。添付画像は菊池誠著『不完全性定理』p.308。【述語論理が採用する文を主語と述語に分解する枠組みは欧米の言語に由来し、日語と相性は良くないという考え方もある(脚注34)】とあり、脚注34で引用されている金谷武洋[23]は『日語に主語はいらない』。これはとても嫌な感じ。— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) 2016年8月31日 黒木さんのツイートは連続になっているので、気になる方、言及したい方はぜひぜんぶ読んでみて下さい。添付画像もその一連のツイートの中にあります。また、私が以前書いたものも紹介して下さっています。ありがとうございます。 d.hatena.ne.jp 前にも下記のような予想はしていましたし、あまり驚きはありません。 …金谷氏の著作・主張についてはけっこう一般的に行き渡ってしまったか

    【メモ】菊池誠『不完全性定理』における金谷武洋『日本語に主語はいらない』への言及 - dlitの殴り書き
    machida77
    machida77 2016/09/02
    専門性学術性が高い本に別分野の珍説俗説の引用があると気になる。
  • 「スーパー日本人」は「人文系」が関わっていなかったから出てきたのか - dlitの殴り書き

    私はたぶん人文系に属するものなのですが*1、下記の記事に出てくる、 bylines.news.yahoo.co.jp いずれも一流の方々ばかりだ。ただ、こうした方々の多くは、いわゆる「理工系」出身であり、「ハピネス」や「スーパー日人」を批判的にみる人文学の知の専門家が少ないという印象も受ける。「文系力」が足りなかったのか。 また、各拠点が企画を練る段階で、人文系の専門家にかかわってもらっていないのではないか。 笑いごとではない「スーパー日人」@阪大 垣間見えるのは科学技術政策へのツッコミ不足(榎木英介) - 個人 - Yahoo!ニュース というのはちょっと乱暴な言い方じゃないかなあと感じます(科学技術政策へのツッコミが(もっと)必要、というところには賛同するのですが)。 「スーパー日人」に関しては色んなつっこみが入ってますが togetter.com matome.naver.jp

    「スーパー日本人」は「人文系」が関わっていなかったから出てきたのか - dlitの殴り書き
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    machida77 2016/03/05
  • 金谷武洋氏の言説と今後どう付き合っていこうかなあ(専門的に見ると問題のある本や言説にどう立ち向かうか) - dlitの殴り書き

    machida77さんのエントリを読んで考えたことを断片的に書く。d.hatena.ne.jp 紹介して下さったのは嬉しいのだけれど、「よりによって専門的知識が世間一般に伝わっていないという話題で同書を肯定的に紹介」というエピソードにはやはり気持ちが暗くなってしまう。言語(学)についてはプロの人文系の人でも変な言説に引っかかってるのを見るのはそこまで珍しくないので、驚きはしないけれども気が重くはある。 ブコメにも書いたように金谷氏の著作・主張についてはけっこう一般的に行き渡ってしまったかという印象がある。検索などしなくても(というかむしろ積極的に調べることを避けている)肯定的に言及している発言はTwitterやブログなどで定期的に見かける。 実は、言語系の学会の発表などでも文献リストに上がっているのを見ないわけではない。これは予想できるところで、日語学に関する知識が(まだ)それほどなく、

    金谷武洋氏の言説と今後どう付き合っていこうかなあ(専門的に見ると問題のある本や言説にどう立ち向かうか) - dlitの殴り書き
    machida77
    machida77 2015/12/09
    金谷氏の本は大学新入生向けのブックガイド・推薦図書に載っている例もかなりあります。時には言語学(日本語学ではない)の教員が薦めていることも…。
  • 三点リーダーの話とことばの規範性 - dlitの殴り書き

    三点リーダーを2つ繋げて使うというのはたしか文字・表記の授業の調べ物をしていてたまたま知ったんだと思う。togetter.com こういう話題を見ていると、ことばに対して規範を求める・設定する気持ちっていうのはホントに強いんだなあと感じる。 言語学や日語学の授業では必ず規範の話をすることにしている。その中の1つに、ことばの規範や「正しさ」というのは自動的にことばの方で決まっていることはなくて、(どこかで)誰かが決めているという話があるのだが、その「誰か」には国やメディアや専門家の他に「みんな」も入る。これは受講生に聞いてみると割と出てくる答えなので、身近な・周囲の人にことばの規範を求められているという実感はいろんな人が持っているのだろう。 この話をする時に、ときどき2chの例を出す。それは私自身の経験で、日々新しい表現やジャーゴンが生み出されているような2chでも、(ジャーゴンや意図的な

    三点リーダーの話とことばの規範性 - dlitの殴り書き
    machida77
    machida77 2015/07/14
    言葉に対する強い規範意識の例としての3点リーダーの話。
  • 引用で「」(一重カギカッコ)の中の「」をどう書くか、と提出されたものから反省すること - dlitの殴り書き

    昨日下記のように引用の際のカギカッコの埋め込みについてつぶやいたら、いくつか情報をいただいたので、少し調べたことをメモしておく。 レポートで引用などの際に『「」』(外が二重カギカッコ、中が一重カギカッコ)としているのがけっこう目立つのだけれどどこかで習うかそういうスタイルがあるのだろうか(授業ではもし種類を変えるなら「『』」のように中を二重にすると明言しているんだけど— Takumi TAGAWA (@dlit) 2015, 1月 19 @dlit コピペする時に、中を『』にすると打ち直さなきゃいけないけど、外が『』ならそのままコピペしておけばよいから楽ちん、ということではないですか?— GAKU (@GAKU_IZ) 2015, 1月 19 @dlit 最近は週刊誌などでは、外が『』という文章も時々目にします。若い人には外が『』でも違和感ないのかもしれません。— GAKU (@GAKU_

    引用で「」(一重カギカッコ)の中の「」をどう書くか、と提出されたものから反省すること - dlitの殴り書き
    machida77
    machida77 2015/01/23
    SISTでもこの点書いてない。
  • ()(かっこ)内の情報の多義性(?) - dlitの殴り書き

    タイトルがややこしい感じなのはわざとです。 かっこ、特に「()丸かっこ」でくくられた語句・情報がかっこ外とどのような関係にあるのか、というのは時にいくつかの可能性があって、意外と問題になる場合があるのではないかと感じている。下記のツイートを見かけたので記録用に書いておくことにした。 「避難準備情報(要援護者避難情報)」という,周回遅れでミスリードを誘う言い方を自治体がするのはもうやめてほしいな.避難準備情報は,要援護者向けの情報ではなくて,万人に向けて「避難勧告の前段階の要注意な状況ですよ」と告げる情報.— 牛山素行 (@disaster_i) 2014, 10月 6 行政関係(それ以外でも書類絡み)で僕が迷うことがあるのは、必要書類/提出書類のリストなんかで ○○証明書(××証明書) のように記載されている場合で、 基的に同一のものだが(年度や取得者によって)複数の呼び方がある 異なる

    ()(かっこ)内の情報の多義性(?) - dlitの殴り書き
    machida77
    machida77 2014/10/06
    意味をどう見ているかも違いはあるのだろう。(ヒト)は人間を「じんかん」と読むことを防いでいると考えるヒトもいるかもしれない。
  • 国語教育とライティング教育の最近の動向についての印象 - dlitの殴り書き

    ただ実は書かれている方に異論、というか、言い訳をしたい気持ちもある。現在の中学校の教科書を読むにつけ驚くのは、十数年前からずいぶん変わって、評論を事実と意見とにわけるところから始まり「論理的な文章を書く」ことが意図されているつくりになってきていること。— うだ2 (@asinouda2) 2014年9月23日 論理的な「書く」技術については、横文字を駆使したうえで多くの私立中高が売り文句にしている。実態はどうだかしらないが。(私立は教員に流動性がないので、ともすると、教員に新しいことを押しつけても旧態依然の文学教育派が反発して停滞しがち。売り文句ばかりの学校には一定の注意が必要)— うだ2 (@asinouda2) 2014年9月24日 公立は、指導要領に沿うことを一応は求められるので、「国語表現」が大きく打ち出されて以降、論理的な「書く」技術について、外野が思う以上には取り組んでいるだろ

    国語教育とライティング教育の最近の動向についての印象 - dlitの殴り書き
    machida77
    machida77 2014/09/24
    中学国語の指導要領が「話すこと・聞くこと」を重視するように変化したという趣旨の説明が『中学校若手国語教師の指導テキスト』(明治図書)にあって、話し言葉優先にシフトしたのかと思っていた。