習氏は同日、北京で記者会見し、「中華民族の偉大な復興を実現する」と強調。「世界の発展に中国が必要だ」と国際秩序の再編に意欲も見せた。台湾統一に向けた動きを含め強権的な政策を加速させ、日本など周辺地域の安全保障に影響するのは必至だ。 最高指導部入りした4人は、李強(りきょう)・上海市党委書記(63)、蔡奇(さいき)・北京市党委書記(66)、丁薛祥(ていせつしょう)・党中央弁公庁主任(60)、李希(りき)・広東省党委書記(66)。いずれも習氏の地方幹部時代の部下などで、忠実な側近。蔡氏は党務を担う党中央書記局書記、李希氏は反腐敗政策を担う中央規律検査委書記に就いた。李強氏は首相に就く見通し。趙楽際(ちょうらくさい)氏(65)と王滬寧(おうこねい)氏(67)が留任した。 最高指導者の後継候補は、50歳代で最高指導部入りして経験を積むのが恒例だが、今回はそうした人事はなかった。最高指導部に