あなたの仕事がうまく回らないのは、職場に巣食う「害虫」のせいである――。全体最適のマネジメント理論TOC(Theory of Constraints=制約理論)の第一人者、岸良裕司氏(ゴールドラット・ジャパンCEO)が、会社を停滞させる構造的な問題を害虫に見立て、その特徴と対処の仕方を、実例を基に伝授する。 最終回は、ジョブ型人事や人的資本経営ブームで勢いづく外来種「セイカシュギ虫」。評価への不満が職場に蔓延し従業員のモチベーションが低下。業績の足かせとなる害虫だ。 そもそも評価対象の「過去」を変えることはできない。むしろ、変えられる「未来」に目をむける「成長主義」こそが、人的資本経営の本丸だ。(JBpress) (岸良裕司:ゴールドラット・ジャパンCEO) 名称:セイカシュギ虫 職場へのダメージ:★★★★★(最恐で最悪) 主な生息地:「年功序列制度」の問題を退治する益虫として1990年代