インド、中国では毎年数百万人単位でハングリーな大卒者が誕生。また、ネット・通信環境が 大きく改善したことで、定型業務やIT開発を新興国へアウトソーシングできるようになった。仕事の枠を日本人同士で争っていればよい、という時代は終わった。さらに、人口減少に伴う国内マーケットの縮小も追い打ちをかけている。 (司会・構成:佐々木紀彦) 【対談(その6)はこちら】 ――前回は、「成熟社会でも食える4つのエリア」というテーマで対談していただき、「今後は、介護・福祉、教育、住宅、宗教のエリアが有望」という話になりました。ただ、未だに有名企業志向の強い日本で、こうした業界を目指す人間は増えていくのでしょうか。 渡邉:やっぱり大企業から内定もらった人が、友達、親戚一同から、評価されるみたいなのが現状ですからね。 藤原:「財閥系に決まりました」みたいな。お父さんも娘の結婚式が終わるまでは、その肩書きを残しても