「ITは分からない」という理由で、導入の失敗の責任をトップが免れることはできない。効果の見えない導入があまた発生している現状を解決していくのは、トップの仕事である。 IT導入「効果あり」と答える企業は半数以下 企業にITを導入しても、所期の目的を達成するケースは少ない。 2006年末の総務省による企業の「通信利用動向調査」によると、「情報化投資における効果の程度」に対する企業の回答で、効果を認める企業は意外に少ない。質問のテーマがいくつかある中で、最も効果がみられたテーマは「商品またはサービスの質の向上」の「効果あり(低効果も含めて)」が49.6%、「効果なし」が21.4%、「判らない」が20.2%、一方最も効果の見られなかったテーマは「生産単位当りの調達コストの削減」の「効果あり」が26.1%、「効果なし」が35.5%、「判らない」が27.6%だった(そのほかに「無回答」がある)。 情報