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ブックマーク / satoshi.blogs.com (14)

  • ソフトウェア・エンジニアから見た「機械化やAIによって豊かになった人間社会」のあるべき姿

    大方の予想に反して、トランプ大統領が誕生してしまいました。私のように西海岸に暮らす人からみれば、トランプ氏は、都知事選におけるマック赤坂氏や外山恒一氏と同じような、絶対当選するはずのない「泡沫候補」でした。 予備選でトランプ氏が善戦しているのを見ても、「トランプ氏に投票するのは、騙されやすい人だけ。良識がある米国人は騙されない」と楽観視していました。 にも関わらずトランプ大統領が誕生してしまったのは、広がる一方の貧富の差に不満を持つ人が、中西部や南部に大量にいるからなのです。 ここ30年ほどの情報・通信革命は、「生産性の向上」に大きく貢献しましたが、そのメリットを享受できるのは、一握りの資産家と高等教育を受けたエリートたちだけなのです。その結果大量に生まれた「現状に不満を持つ失業者や低賃金労働者」たちが、英国をEUから離脱させたし、トランプ大統領を誕生させてしまったのです。 そこで、ソフト

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    mahal 2017/01/26
    「それが正しい」や「それが利益になる」よりも「今の俺のこのイラつきを何とかしろ」が優先という感じの、ある種の愚行権レイヤではあるかも。人間の理想は平等ではなく「自分がベターハーフになる」ではありて。
  • 選挙に行かないあなたには、日本が他の国に言って戦争をする国になっても文句を言う権利はない

    選挙に行かないあなたには、日が他の国に行って戦争をする国になっても文句を言う権利はない 選挙に行かないあなたには、徴兵制で無理やり戦争に行かされても文句を言う権利はない 選挙に行かないあなたには、日が人権よりも国益を重視する国になっても文句を言う権利はない 選挙に行かないあなたには、貧富の差がますます広がっても文句を言う権利はない 選挙に行かないあなたには、国の借金が増え続けて将来破綻しても文句を言う権利はない 選挙に行かないあなたには、スーパーインフレになってものが買えない時代になっても文句を言う権利はない 選挙に行かないあなたには、老朽化した原発が福島第一を超える事故を起こしても文句を言う権利はない 選挙に行かないあなたには、あなたの故郷が大量の使用済み核燃料を押し付けられても文句を言う権利はない 選挙に行かないあなたには、マスコミが自由な報道を出来ない国になっても文句を言う権利は

    mahal
    mahal 2016/06/30
    この文脈で「道義的正統性」のことを「権利」と書いちゃうと、「あーこの人は他人の『権利』をそんな簡単に奪っていいと思ってんだ」みたいに思っちゃうので、軽々しくその単語を選ばない方がいい(戒め)
  • 米マイクロソフト本社で目の当たりにしたビル・ゲイツの決断力

    6月1日発売の『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』には、いくつかマイクロソフト時代のエピソードが書かれていますが、これもその一つです。この「シカゴ対カイロ」の社内抗争はマイクロソフト時代の思い出の中でも、筆頭のものです。 ◇ ◇ ◇ ビル・ゲイツの意思決定は光速 ビル・ゲイツが仕事で重要視していたのは、"光速"と言っても過言ではない迅速な意思決定です。これについては、どのくらい迅速だったかを象徴するエピソードを紹介します。 あれは忘れもしない1995年1月、シアトルの冬らしい小雨の降る昼下がりのことでした。米マイクロソフト社内にはOSの開発に関する派閥争いがありました(OSとはマイクロソフトで言うWindows Vistaだったり、アップルでいうところのOS Xなどのパソコンやスマホを動かすための基ソフトのこと)。"カイロ"というグループと"シカゴ"という

    mahal
    mahal 2016/06/08
    俺が新人エンジニアであった95年秋、Win95が出た頃のPC雑誌には「ChicagoからCairoへ」みたいな次期OSの記事とかを結構目にした記憶があるが、このエントリとの齟齬はなんだったんだろうな。
  • 米国人にとっての捕鯨・イルカ漁

    ケネディ大使のイルカ漁に体する発言を「内政干渉」と大騒ぎをしている人がいるが、彼女の発言を理解するには、イルカ漁やクジラ漁が米国人にとって、どんな意味があり、何を象徴するか、を理解する必要がある。 マウイの Whalers Villege ショッピング・センターには、捕鯨博物館があり、そこには捕鯨の歴史が淡々と綴られている。鯨油や鯨蝋(げいろう)が石油の代わりを果たし、鯨ひげがプラスチックの代わりを果たした時代に、その商業的価値のために、大量の鯨を虐殺して来たこと、ラハイナの待ちが捕鯨で発展して来たことなどを、歴史の一コマとして描いている。 捕鯨博物館の出口には小さな映画館があり、鯨がダイナミックに泳いだりジャンプしたりするさまを映し、鯨の生体や、ハワイの観光産業にとっての価値を説明している。 そこにあるのは、捕鯨という「過去」と、観光資源・人類の宝としての鯨の「現在」の対比だ。 つまり、

    mahal
    mahal 2014/01/27
    これ、微妙にアメリカとか白人とか大きめの主語で語ると本質を誤る議論だという警戒心は持っている。
  • Life is beautiful: エンジニアにも分かる「アベノミクス」

    (理科系の友人が多い)Facebook の方で「アベノミクスの正体を誰か解説してくれ」という話題が盛り上がっていたので、私なりに「エンジニア向け」の解説をしてみる。まずは基礎知識から。 1. 経済学数学・物理学との違い 経済学が相手にしているのは「人間の行動」であり、数学・物理学のように、基的な「定理」を積み上げて現象を予測することが不可能だ。基的には「経験則」に基づいて人々の行動を「予測」するしかない点が、学問として物理学とは大きく違う。 2. 景気にかかる「正のフィードバック」 経済学が対象とするものの一つに「景気」がある。景気の尺度には、GNP、物価、株価、失業率など色々とあるが、常に「正のフィードバック」がかかる性質を持っており、これが色々な問題を引き起こす。 「不動産価格」が一番分かりやすい例だが、不動産の価格は、より多くの人が「将来は不動産の価格が上がる」と思うとそれを先

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    mahal 2013/03/19
    世間一般においてエンジニアを称して日銭稼いでる人の何割くらいが、この人の社会評論を信用して読んでいるのかは、ちょい気になる。
  • なぜ日本では「市民運動」が格好ワルイいのか?

    原発事故以来、色々なことを考えているのだが、その一つが「なぜ日では民意がなかなか反映されないのだろう」ということ。泊原発の再稼働容認が典型的な例。これだけ多くの人が反対しているのにも関らず(参照、参照)、必要だったはずのストレステストもなく、原子力安全委員会の形だけの二重チェック(参照)で北海道知事の再稼働容認となった。 「政治家が票集めで忙しくて実際に国を運営しているのは官僚」「官僚の業界への天下りが官民の癒着を生み出している」「マスコミはスポンサーに不利になることは報じない」などの政府やマスコミにも大きな問題があるが、国民側にも若干問題があると思う。うまく表現するのは難しいのだが、 政府は「お上」であり、市民運動とは「お上にたてつくこと」に相当する という江戸時代から続いているメンタリティが根っこのどこかにあるのではないかと思う。それが「市民運動=左翼活動」というイメージを固定化させ

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    mahal 2011/08/18
    これに関しては色々思うところが有るが、最初の立論の段階で「マジョリティの民意が反映されてない」ことを前提視してる所で間違ってるので、余りそこから先に踏み込む気になれない。
  • 使い勝手の悪さはユーザーにとってのコストだという話

    今読んでいる「Marketing Management」にこんな文章がある。 Customers buy benefits, not products. The benefits a customer receives from a firm's offering, less the costs he or she must bear to receive those benefits, determined the offer's value to the customer. 消費者が買うのは「商品」ではなく、「その商品を通して得られるもの」から「それを得るために払わなければならないさまざななコスト」を差し引いた「利益」である、という話。 ここで強く認識しておくべきなのは、その「コスト」とは単なる商品の購入のために支払うお金だけではなく、その商品を得るためにする労力(例:買い物に行く時間

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    mahal 2008/08/19
    一方で、コストは創造の母でもあるので、適度なコストを仕掛けておくのも現代的なマーケティングにおいてはある種の価値があるやも知れん、とも。
  • 「ブログのエントリーは多い方がページビューが稼げる」という説を統計学的に検証してみた

    ここのところ統計学を少しまじめに勉強しているのだが、そこで身につけたばかりのregression analysis(回帰分析)の手法を使って、「ブログのエントリーは多い方がページビューが稼げる」という説が当かどうかを検証してみることにした。 まずは、このブログの過去24週間の週ごとのエントリーの数とページビューの数を調べ、エントリーの数をX軸に、ページビューの数をY軸においてプロットしてみる。それだけでもなんとなく傾向があることが分かるのだが、これを最小二乗法を使って、直線で近似してみるとこんな感じになる。 直線の方程式は、Y = 44109 + 3405*X (Y:ページビュー、X:エントリー数)。つまり、このブログの場合、エントリーを書こうが書くまいが、週あたり約44000のページビューがあり、エントリーを一つ書くごとに約3400ページビューづつ増えて行くということになる。 もちろん

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    mahal 2008/04/16
    まぁ、結構モブログ的な一言エントリを粗製乱造してるケースなんかも多いと考えると、一概には言えないのだろうなと。
  • 「リスク・テーカー遺伝子」の歴史

    これは人類が誕生するよりも何百万年も前の話。人類の祖先がサルやネズミに近かった時の話。ネズミのような姿・形・大きさをしながらサルのように木の上に住む原始的な哺乳類を想像していただければ良い。 その種族にある時、突然変異のいたずらで、ちょっと変わった遺伝子を持った子供が生まれた。名前はなかったのだが、それだと不便なので「トム」と呼ぶことにする。 トムが持っていた遺伝子は、トムの姿・体に変化を与えるものではなく、トムの行動に影響を与える遺伝子。種族の他の個体たちがすることに疑問を持ち、彼らがしないことをどうしても試したくなる、という遺伝子だ。「いたずら遺伝子」「反骨遺伝子」と呼んでも良いのだが、ここは「リスク・テーカー遺伝子」と呼ぶことにしよう。 トムは母親に尋ねる。 「ママ、どうしてあの木にある赤い実はべちゃいけないの?」 「毒があるからよ。べるとおなかを壊しちゃうの?」 「ママはべた

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    mahal 2008/01/17
    疑似科学の典型。リスクテイク出来ても、未だにニホンザル級の霊長類は多い。因みに、人間が今の地位を得られたのは、高度な言語機能を可能とする口と顎を得たため、と大学時代の動物行動学の講義で聞いた。
  • ギークにだけ通じる「反戦タグ」に思うこと

    長男から仕入れた話だが、カルフォルニアに住むギーク(直訳すれば「技術オタク」だが、日の「アキバ系オタク」とはかなり行動パターンが違うので誤解なきように)の間に、「米軍はもうイラクから撤退すべき」というメッセージを込めた「反戦タグ」をプリントしたTシャツ(注:リンク先は私が試しにドロッピシッピング・サービスを使って作ってみた反戦Tシャツ販売サイト)を着ることがファッションとして広まりつつあるという。そのタグとは、 </war> HTMLでテーブルの終わりを</table>、ヘッダーの終わりを</head>と記述するが、それと同じく「戦争の終わり=終戦」を</war>というタグ一つで表したもの。なかなかのセンスだ。 これで思い出したのが、MicrosoftがWindow95を発表した際に、Appleが巨大なトラックの横に書いてよこしたメッセージ。 C:\ONGRTLNS.W95 (C:/ON

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    mahal 2008/01/03
    一方本朝の平和主義オタクは「戦争\(^o^)/ オワタ」というシャツを作った(作ってません。
  • Life is beautiful: 優秀なナースがいるとシステムがなかなか改善されないという話

    「Why hospitals don't learn from failures(なぜ病院は失敗から学ばないのか)」という論文を読んでなるほどと思う部分があったので、ここにメモ代わりに書いておく。 この論文の筆者(TuckerとEdmondson)は、医療ミスがなかなか減らない原因を探るために、全米の10の病院を長期間に渡って調査・研究したのだが、その結果判明したのは、「システムの改善」という観点からは、ナースの優秀さと勤勉さが逆効果になっているという皮肉な話。 「優秀なナース」の定義はどこでも同じで、「目の前の患者が必要としているものを、あらゆる障害を乗り越えていち早く提供する」こと。取り替えるべきシーツが不足していれば別の階に走って行って調達してくるし、新米のナースのミスにはいちいち噛み付くこともなくそのミスを取り繕う。そんなナースたちにとっては、その手の「不具合」や「障害」は避けられ

    mahal
    mahal 2007/11/30
    過日の日本人と組織の話とちと繋がるけれど、日本ってのは「優秀なナース」が幸運にも一人紛れ込んでることを期待して組織を作る、みたいな部分があるような。
  • Life is beautiful: 「便利になるとストレスが上昇する」という不思議なジレンマ

    週末の夕方。東京都内の広告会社で営業を担当する佐野裕美子さん(23)=仮名=は、仕事を終えると気の合う友人2、3人に携帯メールを送る。 「いま何してる?」 送り終わると、すぐに返信確認。1分、2分、3分…何度も操作を繰り返す。返事が来たら事に誘う。5分も返事が来なければイライラする。「早く決めたいから、すぐ返信がほしい。自分が待てなくて嫌な思いをしているので、わたしはいつも即レス(即答)です」 【【溶けゆく日人】快適の代償(1) 待てない人々 数分間でイライラ (1/4ページ) - MSN産経ニュースより引用】 これと全く同じことが、アメリカBlackberryを持つビジネスマンにも起こっている。私も3年ほど前にしばらく持ち歩いていたのだが、あまりにもイライラするので持つのをやめてしまった。 Blackberryを持つと会社のメールに24時間いつでもどこでもアクセスできるようになる。

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    mahal 2007/11/14
    ややプリミティブな言い方をすると、便利さってのは基本的には効率化であり、暗黙のうちに無駄に対する寛容の喪失を齎すのかなとも。
  • Javascriptの「this」は日本語の「僕」みたいなものだ、と言ってみるテスト

    先日のエントリーで、Javascriptのthisについてブツブツと言ってみたところ、なかなか良いトラックバックが返って来たので紹介。 setInterval(this.callback, 33)がうまく動かない理由 コメント欄でも少し会話を続けたのだが、こんな「ゆるい」コミュニケーションがとても心地良い今日このごろ。 ◇ ◇ ◇ ちなみに、thisの説明をするときに、「Javascriptのthisは日語の「僕」みたいなもの」と言ってみるのはどうだろう。 太郎「僕はPerlが好き」         // この「僕」は、 次郎「僕はやっぱりPHPだよ」        // この「僕」とも違うし 太郎「三郎だったら『僕は絶対Ruby』と言うに決まってるよ」 // この「僕」とも違う ただし気をつけなければいけないのは、太郎が次郎に向かって、 「三郎に会ったら『僕に電話して』って伝えといて」

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    mahal 2007/11/09
    VBだと、まんま「Me」だよね。最初触った時に、ウィンドウ閉じる命令が「Unload Me」なのが面白いなぁと思った記憶が。
  • 「CGMサービス」と「0と1で割り切れるデジタルの世界」との妙なミスマッチ

    ずいぶんとスパムに攻撃されてしまっていたブログパーツ「ラーメン大好き」。ブログパーツを貼付けていただいた方々にはご迷惑をおかけしてしまったが、ようやくデータベースのお掃除をし、簡易スパムフィルターを設置させていただいた。 今回の場合は、私自身が注意を払っていない間にスパムに攻撃されてしまい、それをユーザーの方にコメント欄で指摘していただいてから対処する、ということになった。小さなサービスだし、ユーザーもそれほど多くないので大問題にはならなかったが、それでもご迷惑をおかけしたことには違いなく、反省している。 ここ2〜3年の間に「Web2.0だ、CGMの時代だ!」と星の数ほどのベンチャー企業が作られたわけだが、そこでちゃんとビジネスを成立させたり、Googleによる買収などのExitに成功させた企業はごくわずか。どうやったらそんな企業の一つになれるのかが分かれば苦労はしないのだが、その鍵を握る

    mahal
    mahal 2007/11/02
    ベンチャーの経営者がコミュニケーションする相手が、顔の見えるビジネスパートナーから、顔の見えない不特定多数のコントリビューターへと変わりつつあるってことかも。
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