これまでインターネット上での販売をはねつけてきたイタリアの高級ファッションブランドが、新規収益源の開拓に向け、今年のクリスマス、年末商戦でネット販売の威力を試そうとしている。 戦後最悪のリセッション(景気後退)が到来したことに加え、イタリアでも高額商品のネット販売が受け入れられてきたことから、同国の高級品業界にもネット活用の動きが広がっている。最近では、著名ファッション・デザイナーのロベルト・カバリや高級靴ブランドのサルヴァトーレ・フェラガモがネット上に店舗を開設した。 ミラノ工科大学のスクール・オブ・マネジメントで電子商取引を研究するアレッサンドロ・ペレゴ教授は「クリスマス時期に高級品の売り上げはぐんと伸びるだろう。過去1年でネット店舗数は大幅に増加した。来年の売り上げ成長率は今年の数字に匹敵するか、上回ることになる」との見方を示した。 ネットに詳しい若年層や、「贅沢(ぜいたく)は