4月9日、カリフォルニア州パロアルト市で開かれた小さなロボット展示会。そこへ、投資家ら次世代技術の目利きたち1500人が殺到した。 空気の出し入れで動くゴム人形のようなロボット、壁を上っていく尺取り虫のような物体、人工知能でコースを正確に走るミニカー……。40社が展示した製品はそれぞれ独自性にあふれていた。 創業50年近いベンチャーキャピタルのデブダット・エールカーは「次の大きな波は何かと検討してきたが、ロボット分野だ」と断言した。 ロボットバブルに火をつけたのは、世界的なIT大手の米グーグルだ。ロボットベンチャー8社を一気に買収したことが昨年12月に判明し、ニュースが世界を駆け巡った。 グーグルは買収後、徹底した秘密主義を貫き、買収目的も明かさない。シリコンバレーで今月開かれたシンポジウムで、主催者が聴衆に語りかけた。 「グーグルはロボット関連企業をどんどんのみ込んでいる。いったん吸収さ