麻薬犯罪者の射殺命令で物議をかもしたフィリピンのドゥテルテ大統領が、今度は同国のセブ島で暗躍する韓国系マフィアを「射殺する可能性」に言及し、騒動となっている。韓国人観光客が犯罪に関われば容赦しない方針も示すなど、過激すぎる「大統領令」のウラに何があったのか。(夕刊フジ) 朝鮮日報(日本語版)によると、ドゥテルテ氏は4日、ダバオで報道陣に対し、「セブ島で韓国人マフィア組織が麻薬や売春、拉致などに関わっており、存在感を示している」と指摘した。さらに、「違法な行為に関わる韓国人観光客はフィリピン人犯罪者と同様の処罰を受ける」と警告を発したという。 フィリピンに暮らす韓国系住民は現在、9万〜10万人に上るとされる。英語圏に属することからビジネスマンの流入が盛んで、物価の安さにひかれて移住を決める人も多いためだ。 リゾート地として知られるセブ島は居住地としての人気も高いが、東南アジア情勢に詳しい獨協