軍事訓練を行うウクライナの親露派組織の兵士=ウクライナ東部ドネツク郊外で2020年8月25日、ロイター 政府軍と親ロシア派武装勢力の紛争が続いてきたウクライナに西欧各国から極右過激派が入国し、双方に「従軍」している実態が専門家の調査などで判明した。イスラム過激派にとってのシリアなどと同様に、欧州の極右過激派にとってウクライナは「実戦参加」の場として認知されているとみられる。 安全保障問題研究で知られる米シンクタンク「ソウファン・グループ」は2019年9月に出した報告書で、ウクライナ紛争が始まった14年から19年6月までに最大1万7000人以上の外国人戦闘員がウクライナ政府軍と親露派の双方に参加したと推計した。ロシア人が約1万5000人と大半を占めるが、残りの約2000人のうち、旧ソ連・東欧を除く西欧出身者は最大約480人。内訳は最大でドイツ165人▽フランス65人▽イタリア55人▽オースト