プライバシー保護の強化と並行して、1990年代からUX(ユーザーエクスペリエンス)やCX(カスタマーエクスペリエンス=顧客体験)という考え方が普及してきたのは、偶然ではありません。「データをいつの間にか取得されて気持ち悪い」「自分のデータがどう取得され活用されるのかを自分で把握してコントロールしたい」というプライバシー保護の考え方も、「企業の都合を押し付けず、社会や相手に対する思いやりを持った企業や人たちと接してサービスを受けたい、応援したい」というCXの考え方も、人権尊重の考え方に支えられているという点で似ています。 大きく捉えると、技術の進化でバランスが崩れ、情報や権力、富が集中し、個人の権利が軽視されてきたデジタル業界にも、ヨーロッパを中心に数百年間も積み重ねられ、個人の自由や権利を尊重するようになった社会の変化が及ぶようになってきた、ということなのでしょう。 今から200年後の歴史
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