沖縄電力は20日、同社が所有する配電柱約20万基について、県内の各市町村が海抜を表示するシートを掲示できるようスペースを無償で提供すると発表した。東日本大震災による甚大な被害状況を踏まえ、県と市町村からの要請を受けて決定したもの。目につきやすい場所に海抜表示を掲示することで県民の防災意識を啓発し、地域防災の取り組みに協力する考えだ。 東日本大震災以降、津波への対策として、地方自治体の中で、電柱に海抜を示す看板やシートの掲示を検討する動きが出ている。沖縄電力によると、県内の複数の自治体から、電柱への海抜表示の可能性について問い合わせがあったという。このような要望があることを受け、沖縄県では市町村と一体となって取り組みを進めるべく、同社に掲示場所の提供を要請した。 (本紙1面より抜粋)