――デモ隊の側から撮影した映像には迫力がありました。警察に自分が殴り掛かられているかのような感覚がしました。 堀井:弾圧を受ける側にならないと撮れない映像があると思ってデモ隊について回りました。彼らはいつでも逃げられるようにジャージとスニーカーという軽装備なのですが、自分も同じような恰好をして、すぐに飛び回れるようにしていましたね。 デモ隊の中には自分たちを警戒する人もいましたので、聞かれたら映画を撮影しているという話はしました。「皆さんの様子を日本に伝えたい」と言うと、「頼むから伝えて欲しい」と背中を押してくれましたね。 彼らは自分にはない青春を生きていると感じました。「理想とする国家を追っている」という若さを感じながらの撮影でした。 ――12月24日の大きな衝突の時に催涙スプレーを浴びたとのことでした。 堀井:それまでに何度も浴びていましたが、あの時は顔を直撃したので本当に痛かったです
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