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ブックマーク / hnw.hatenablog.com (12)

  • PHPとPythonとRubyの連想配列のデータ構造が同時期に同じ方針で性能改善されてた話 - hnwの日記

    PHPPythonRubyの連想配列のデータ構造がそれぞれ4〜5年ほど前に見直され、ベンチマークテストによっては倍以上速くなったということがありました。具体的には以下のバージョンで実装の大変更がありました。 PHP 7.0.0 HashTable高速化 (2015/11) Python 3.6.0 dictobject高速化 (2016/12) Ruby 2.4.0 st_table高速化 (2016/12) これらのデータ構造はユーザーの利用する連想配列だけでなく言語のコアでも利用されているので、言語全体の性能改善に貢献しています1。 スクリプト言語3つが同時期に同じデータ構造の改善に取り組んだだけでも面白い現象ですが、さらに面白いことに各実装の方針は非常に似ています。独立に改善に取り組んだのに同じ結論に至ったとすれば興味深い偶然と言えるでしょう2。 稿では3言語の連想配列の従来実

    PHPとPythonとRubyの連想配列のデータ構造が同時期に同じ方針で性能改善されてた話 - hnwの日記
  • Raspberry Pi の Wi-Fi パワーマネジメントモードについて調べた - hnwの日記

    さいきんRaspberry Pi 4を買ったんですが、Wi-Fiだけで運用したときにRaspberry Piへのアクセスがイマイチ不安定、ということがありました。ネットの情報を調べるとLinuxの無線ネットワークの「パワーマネジメントモード」をオフにすれば平和になるような話が見つかるんですが、その挙動を解説した記事が見つからなかったので自分なりに調べてみました。 パワーマネジメントモードの確認 パワーマネジメントモードの有効無効はiwコマンドで調べられます。たしかにwlan0で有効になっていますね。 $ iw dev wlan0 get power_save Power save: on パワーマネジメントモードの無効化 下記のようにすればパワーマネジメントモードを無効にできます。 $ sudo iw dev wlan0 set power_save off この設定はOSを再起動すると元

    Raspberry Pi の Wi-Fi パワーマネジメントモードについて調べた - hnwの日記
  • ポートノッキングで10秒間だけsshdを公開する設定 - hnwの日記

    先日Twitterに次のような書き込みをしたところ思ったより反応が良かったので、詳細の設定を紹介します。 UDP53番、TCP443番、UDP123番とポートノッキングをするとTCP443番に10秒だけsshdが現れる、という中二病全開の設定をした。皆様にもお勧めしたい。— hnw (@hnw) 2017年3月26日 といっても特殊なことをしたわけではなく、knockdでポートノッキングの設定を行い、iptablesと組み合わせて実現しました。 ポートノッキングとは ポートノッキングというのは、決められたポートを決められた順番で叩くことでファイアーウォールに穴を空けられるような仕組みのことです。ポートノッキングを使えば、TCPの7000番、8000番、9000番の3ポートにパケットを送りつけると22番ポート (SSH) へのアクセスが許可される、といった設定ができます。 ポートノッキングの

    ポートノッキングで10秒間だけsshdを公開する設定 - hnwの日記
  • RSA鍵の生成時に確率的素数判定法を使って問題ないのか - hnwの日記

    前回記事「RSA公開鍵から素数の積を取り出す方法」でも紹介しましたが、RSA鍵の生成には巨大な2つの素数p,qが必要です。近年一般的に使われている2048bit RSA鍵の場合、p,qの大きさは1024bit、10進で約308桁の数になります。 このRSAのアルゴリズム中ではpとqを法としたフェルマーの小定理(正確にはその拡張であるオイラーの定理)を利用しています。つまり、pとqが合成数だとRSA暗号の大前提が狂ってしまいますので、pとqには確実に素数を選ぶ必要があります。 ところで、OpenSSLのRSA鍵生成の実装では、pとqの素数判定にMiller-Rabin素数判定法が用いられています。Miller-Rabin素数判定法は片側誤りの確率的アルゴリズムで、「たぶん素数」「確実に合成数」の判定ができるようなものです。pとqの素数性が重要なのに、その判定に確率的アルゴリズムを使っても問題

    RSA鍵の生成時に確率的素数判定法を使って問題ないのか - hnwの日記
  • PHPの中身をgdbで観察できるようなDockerイメージを作りました - hnwの日記

    CLI版のPHPをgdb上で動かしつつ、内部的なデータ構造を覗き見ることができるようなDockerイメージを作ってDocker Hubにアップロードしました。Docker環境さえあればすぐに動かすことができます。 このイメージを動かせばCのコードを書かなくてもPHP内部のデータ構造を確認することができます。PHPの内部構造を詳しく知りたい、というような人は参考にしてみてください。 準備 Macの人はDocker for Macを用意しましょう。他のOS上でも同様にDockerをインストールしてください。また、イメージの圧縮時サイズが200MB程度ありますので、それなりのネットワーク環境で遊ぶことをオススメします。 起動 Docker 1.10以降ではseccompにより一部システムコールが制限されているため、コンテナ内でgdbによるデバッグができません。期待通りにgdbを動かすにはコンテナ

    PHPの中身をgdbで観察できるようなDockerイメージを作りました - hnwの日記
  • PHPでは正規表現コンパイル結果のキャッシュが暗黙に行われている - hnwの日記

    筆者がPHPをさわり始めたころ、「PerlのコレはPHPではどうやるんだろう?」と思うことが頻繁にありました。一部の疑問については解説を見つけたり自分でソースコードを読んだりして解決したものの、考えるのをやめてしまったものもあります。その一つが正規表現コンパイル結果の保存に関するもので、最近まで完全に忘れていました。 正規表現のコンパイルというのは与えられた正規表現を解釈して実行しやすいデータ構造に変換する作業のことを指します。具体的にはDFA(決定性有限オートマトン)を構成するか、正規表現エンジン内部で用いられるVM命令列に変換するかといった処理になります。これらは複雑な処理ですので、性能の観点で言えば同じ正規表現に対するコンパイル処理はできるだけ繰り返したくありません。 Perlの場合、/foobar/ のようなスタティックな正規表現のコンパイルは1回しか行われません。一方で、正規表現

    PHPでは正規表現コンパイル結果のキャッシュが暗黙に行われている - hnwの日記
  • Raspberry PiのGPIOは起動直後から内部プルダウンされている - hnwの日記

    Raspberry Piで電子工作をするときの話題です。 Raspberry PiにはGPIOと呼ばれる電子工作に使う端子が出ています。これらのGPIO端子は「プルアップ抵抗」「プルダウン抵抗」の2つを内蔵しており、ソフトウェアから有効・無効を切り替えることができます。 ちなみに、プルアップ・プルダウンというのは端子に何も接続されていない状態で電気的に安定させるためのテクニックで、端子と電源の間に抵抗を入れて接続したり(プルアップ)、端子とグランドの間に抵抗を入れて接続したり(プルダウン)することを言います。 ところで、起動直後にこれらの設定がどうなっているかの資料が見つからなかったので、手元のRaspberry Pi 2で実験してみました。結論としては全端子が初期状態でプルアップまたはプルダウンされており、電気的に不安定なハイインピーダンス状態の端子は一つもないようでした。 一方で、一部

    Raspberry PiのGPIOは起動直後から内部プルダウンされている - hnwの日記
  • 第六回闇PHP勉強会の発表資料まとめ - hnwの日記

    昨日11/22(日)に第六回闇PHP勉強会が開催されました。PHPの勉強会なのにPHPのコードが全部で10行も登場しないという毎度おなじみの展開でしたが、たくさんの方にご参加頂きました。当にありがとうございました。 では、発表を順に紹介します。 @hnw 「OPcacheの新機能ファイルベースキャッシュの内部実装を読んでみた」 まずは僕の発表からでした。PHP7からの新機能であるOPcacheのファイルベースキャッシュについてソースコードを交えて仕組みを紹介しました。機能について、個人的には若干ネガティブに見ていますが、今後「こういう状況では確かに便利だ」という事例が出てくれば判断も変わると思います。 @noldorinfoさん「SQLite2と3のエスケープ関数の違いとその対策」 SQLite3のエスケープ関数がSQLite2のものと実装が変わっており、バイナリアンセーフになっていて

    第六回闇PHP勉強会の発表資料まとめ - hnwの日記
  • Emacs起動時に自分好みのelispを自動的にインストールする - hnwの日記

    (2015/04/27追記)Emacs24.4付属のpackage.elでは「野良elispをpackage-installする」が動かなくなっていました。中の人が想定してない使い方で頑張るより、必要なものはMELPAにぶっこんでいくスタイルの方が正しい気がしますね…。 自宅と会社など、複数環境でEmacsを使っていると全環境を同じ状態に保つのは意外と手間がかかります。GitHubなどを利用してinit.elを共有すればそれなりに同じ状態にできますが、完全に同じ状態にしようと思うとelispのインストール状態も共有する必要があり、これが案外面倒だったりします*1。 そこで、init.el内に自分が必要なパッケージ名を列挙しておいて、起動時にインストールされていないパッケージがあったらpackage.elでインストールする仕組みを導入しました。さらに、URLで指定されたelispをpacka

    Emacs起動時に自分好みのelispを自動的にインストールする - hnwの日記
  • 第70回PHP勉強会で浮動小数点数の話をしました - hnwの日記

    7月22日に開催された第70回PHP勉強会で発表してきました。以下が発表資料です。 浮動小数点数周りのトピックを3点紹介する内容でしたが、思ったより反応が良かったように思います。 ただ、面白おかしく話そうとして、聞いている方々に無駄に恐怖を与えてしまったかもしれません。冷静に読み返していただければ、怖いように見える内容もレアケースの話題が多いことがわかるかと思います。 また、PDOの挙動については誤解を与えてしまったかと思いますので、プレゼン資料の25ページ目を大幅に差し替えてアップロードしました。 この点についてもう少し説明します。PDOでプリペアードクエリを利用する際、プレースホルダに値を埋め込むのにPDOStatement::bindValueメソッドを利用することができます。この際、bindValueメソッドの第3引数で利用でPDO::PARAM_INT定数を指定しても、第2引数の

    第70回PHP勉強会で浮動小数点数の話をしました - hnwの日記
  • .gitignoreを作ってくれるgiboが便利すぎる - hnwの日記

    gitignore-boilerplates(長いので以後giboと呼びます)という便利なツールを紹介します。これは.gitignoreのひな形を作ってくれるものです。 https://github.com/simonwhitaker/gitignore-boilerplates もう少し詳しく説明すると、giboは様々なOS・エディタ・言語・フレームワークなどに特化したファイルの情報を利用して、複数環境を考慮した.gitignoreを作ってくれます。 .gitignoreに入れたいファイルは環境ごとに変わってくるわけですが、各人がcommitしたくないファイルの存在に気づくたびにチマチマ.gitignoreに追記していくのって当に無駄だと思うんですよね。giboはそれを自動化してくれるというわけです。 例えば、WindowsMacOSXの2環境、Emacsとvimの2エディタを使う人

    .gitignoreを作ってくれるgiboが便利すぎる - hnwの日記
    manabou
    manabou 2012/12/22
  • GitHubへpull requestする際のベストプラクティス - hnwの日記

    みなさん、Git使ってますか?僕はまだメインのVCSがSubversionなのもあって、なかなか慣れません。せっかくGitを使っているのに、ちょっと不便なSubversionくらいの位置づけです。でも、同じような理解度の人って多いんじゃないでしょうか。 一方で、最近はGitHub管理のオープンソースプロジェクトが増えてきました。バグレポートを送るにしてもpull request*1が前提のような空気があり、Git初心者には少し敷居が高い印象があります。 そんな僕も先日初pull requestをしてみたんですが、色々な失敗の積み重ねで残念なpull requestになってしまいました。その反省を元に、稿ではpull requestする際のベストプラクティスを紹介します。これは「Git Workflow」をベースにコマンド例などを加筆したものです。 概要 pull requestする際は、

    GitHubへpull requestする際のベストプラクティス - hnwの日記
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