このページでは、正確な文章を書くための秘訣をまとめてみようと思います。それほど文章がうまいとはいえない私が、文章の書き方について述べるのですから、むこうみずな行為であることは百も承知です。しかし、数年に渡って探求した正確な文章の書き方が、少しでもみなさんの役に立てばという思いを自分への励ましに代えて筆をとります。 ここでお話するのは、「文章をいかに正確に書くか」や「自分の考えをどうやったら適切に表現できるか」であって、決して「どうやったら人を感動させる名文句が書けるのか」ではありません。 このページを読んだら「科学技術文献」を書くための技術が少しは身に付くのではないかと期待しています。しかし、 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける (紀貫之) などのような心に残る文章が頭に浮かぶようになるわけではありません。 絵の書き方に例えて言うなら、ここで述べる内容は、色彩や調和
LINE株式会社は、2023年10月1日にLINEヤフー株式会社になりました。LINEヤフー株式会社の新しいブログはこちらです。 LINEヤフー Tech Blog こんにちは、Developer Contentチームの矢崎です。LINE株式会社でテクニカルライターとして働いています。今日は、私が1文を書くときに気をつけていることや手法についてお話しします。 そして、この書き出しは、6月にmochikoさんが書いた「LINEの社内には「テクニカルライティング」の専門チームがあります」という記事のオマージュになっています。mochikoさんが書いた記事ですごいpvをたたき出したそうなので、人のふんどしで相撲を取ってみようという作戦で始めてみました。 この記事ではLINE社内で私が講師を務めた「LINE社内で大評判のテクニカルライティング講座」に沿って、わかりやすい1文を書くコツを紹介していま
こんにちは、Choimirai School のサンミンです。 【主要なアップデート】 (2023.10.01)ベゾス氏がパワポを禁止した理由を語った動画を追加 (2020.05.11)Blitzscaling、ビル・ゲイツのコメントと英語版リンクを追加 (2020.05.11)知的生産の技術に関するコメントを追加 0 はじめに ▲アマゾンの社内プレゼンテーションで、パワーポイントの使用が禁止されているのは、かなり有名な話。 会議では、冒頭のおよそ15~20分間、参加者全員にドキュメントを読むための時間があてられる。ドキュメントは6ページと長い場合も多く静まったミーティングルームで参加者が黙々とドキュメントを読む雰囲気はかなり緊張感が漂っている。
2020年5月現在、世界で最も洗練されたUXを実現してるプロダクトのひとつが、Nintendo Switchのソフト『あつまれ どうぶつの森』ではないでしょうか。 子供から大人まで世代を問わず楽しめて、日本のみならず世界中の人々を虜にし、入手が困難になるほど爆発的に売れている。 何より外出自粛になったこのタイミングで、外で遊ぶことを疑似体験できるソフトがドンピシャで発売されるという運命の巡りあわせに、任天堂の持つ神懸かり的な力を感じずにはいられません。 それだけ多くの人に愛されるプロダクトなので、プレイしていても学ぶことが本当に多く、いま自分が遊んでいるのか、仕事をしているのか、わからなくなるほどです。 いや、さすがにそれは言い過ぎました。プレイしている時は完全に遊んでいます。完全に遊んでいるのですが、それでもゲームをしていて、自分の仕事に活かせるような「これは…!」というようなアイデアや
さて、「書けない」という状況は、読み書きを習ったことのある人であれば、ほぼ全員が感じたことがあるのではないでしょうか。 小学校の作文に始まり、日記、手紙、ブログ、SNSへの投稿まで、 「書けない」という悩みは、「文章」が大きな役割を持つ現代では深刻な課題です。 事実、2018年の、OECDによる 生徒の学習到達度調査(PISA)において、 日本の子どもたちは ” 読解力の自由記述形式の問題において、自分の考えを他者に伝わるように根拠を示して説明することに、引き続き、課題がある ” (出典:https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/01_point.pdf) と報告されています。 しかし、なぜこれほど多くの人が「書けない」で悩むのでしょう。 そこで、様々なシーンでつぶさに「書けない」を観察すると、そこにはいくつかの段階が存在することがわかります
システム開発にドキュメントは欠かせません。ドキュメントが得意になれば活躍の幅が大いに広がりますよね。 この記事では、まず冒頭でドキュメントの作成に求められると思うことを整理した上で、そのスキル獲得に役立つと思われる記事や書籍を集めてみました。もちろん他にもあると思うので、もしお薦めのものがあれば是非コメントで教えて下さい 更新履歴 ・2021/04/16:文章術系にリンクを追加しました。 ・2020/11/28:文章術系にリンクを追加しました。 ・2020/07/24:文章術系にリンクを追加しました。 ・2020/05/24:文章術系にリンクを追加しました。 ・2020/05/14:スライドデザイン系にリンクを追加しました。 ・2020/04/29:スライドデザイン系にリンクを追加しました。 ・2020/04/17:文章術系にリンクを追加しました。 ・2020/04/12:関連するTwit
メールやチャットなどのテキストコミュニケーション、企画書の作成、外部への情報発信など、現代は、一般のビジネスパーソンにも文章力を求める時代であると言えます。 そんな中、私の文章はお客様から「分かりやすい」とご評価をいただくことがあります。 現在の私の役職は代表取締役です。 キャリアの多くは、デザイナーとして過ごしてきました。 近年はマーケターとしての活動も多いですが、編集やライターの経験はなく、文章についての専門的な訓練を受けたことはありません。 本職の方が見れば、基本ができていない部分も多々あるでしょう。 しかしながら、専門的な教育を受けたことがないからこそ、私のノウハウは、普通のビジネスパーソンでも真似できるものなのかもしれません。 そこで本稿では、文章を書く上で私が一番気をつけている「分かりやすさ」について、お話しさせていただきます。 *** まずは以下の例文をご覧ください。 なぜユ
こんにちは!デザインチームの新井です。 早いものでスペースマーケットにjoinしてから1年と3ヶ月ほどが過ぎ、一人で任せていただく仕事がかなり増えてきました。もちろん日々反省することも多く勉強は欠かせませんが、毎日充実しています。 以前デザイナー合宿の記事で紹介がありましたが、デザイナーという立場から行った全社向けライティングガイドラインの整備・運用についてお伝えします。 合宿記事はこちら! ガイドラインの整備に至るきっかけ実は、ライティングガイドライン自体は以前から存在していました。前任のデザイナーが基本的なルールを制定・スプレッドシートを作成してくれていたのですが、「誰が運用するべきか?」という重要な部分が決まらないまま、うまく運用されていない状態でした。 そんなガイドラインを整備し直し運用していくことの必要性を強く感じたのは、デザインチームが毎週行っている定例会議でサービス内に散在す
と思っている話です。もはやタイトルでぜんぶ言ってしまった。 せっかくなのでもう少し続けます。 2020/05/03追記:第二弾?書きました この本がまだ初稿になる前、共著者のみなさんと執筆真っ最中の頃に何度か打ち合わせがあったのですが、そこで「書籍的な文章を書き慣れてない人って、"という"と"こと/もの"を多用しがちなので、この2つを抑えるだけでも文章がシュッとするんですよ」とお話したら思ったより反応があったので、これは需要があるんじゃないかと感じたのがきっかけです。 ここから先は具体例を交えて解説していきます。 さすがに他人様のテキストを使うのは気が引けるので自分が書いた記事を例に挙げます。……でも自分はこのテクニックを使うようにしているので、該当する記事がなかなかないんですよねぇ……と思ったらあった! (よりによってこれか……せっかくなので皆さんスタァライトを観ましょう!) 記事中では
この記事はGoodpatch UI Design Advent Calendar 2018の10日目の記事です。 「デザインガイドライン」と聞くと、どのようなアウトプットイメージを持つでしょうか。 実際に検索するだけでも、VIの使用ルール、トンマナ、UIコンポーネントの設計思想など、多くの事例を見ることができます。これらのデザインガイドラインが作られる主目的は、ブランドやアウトプットの統一性を図るためですが、「文言」もその役割を担う要素の一つです。 ここでは、ソフトウェアにおける文言のガイドラインについて、その目的や具体的なまとめ方を記したいと思います。 ブランドらしさを表現する文言複数人のUIデザイナーがいる、比較的規模の大きなソフトウェア開発に携わる中で、アウトプットのトーンがばらつくことは何度か課題として挙げられていました。文言も例外ではありません。どのような言葉を発し、どのような言
こんにちは、ライターの佐々木バージニアです。 みなさんはご存知かどうかわからないんですが、私、実は人生2周目なんですよ。 人生2周目っていろいろイージーモードなので、分野によってはあえてハードモードを選択しているんです。恋愛とかね。 そして、やっぱり人生1周目のときと比べると、日本語の書き方のルールもだいぶ変わっちゃってて……。みんなもう「なり」とか「けり」とか文末に使わないでしょ? だから、最近は「へえ〜、今どき、こういう表記をするのね」っていう驚きでいっぱいなんです。「いと」は「マジ」、「をかし」は「卍」だっけ? ・ ・ ・ 本当は「ライターになりたい大学生」なんですけど、人生2周目というあまりのハイスペックさに上司(といえど、たかが1周目)が舌を巻いたのか、LIGでは編集の業務も任されちゃってもう大変っ……! 編集の仕事には、誤字脱字や日本語の言い回しの間違いなどを訂正する「文字校正
ネットの編集・ライティング界隈に人知れず一匹の妖怪が棲み着いている。それこそが「改段落なき改行」。すなわち文章の途中であっても任意の句読点で(あるいは句読点すらなくても)行を改める表記のことである。 これはほんとうに些細で日常的な、なんのこともなく見過ごされがちな文章の書き方であるとともに、見過ごしたにしても何らかしらの問題に発展するともおもえない、平たくいうならひとつのbr要素にすぎないのだが、正面から向き合おうとするとなかなかにやっかいな側面を持っているのである、という持って回ったような大仰な話をこれからしようとおもいます。 こんにちは。はてな編集部のid:mohritarohです。最近はセブン-イレブンの「黒糖まん」がお気に入りで、駅前のコンビニに立ち寄るたびについ買ってしまいます。という書き出しを用意していましたが、本稿の執筆から公開までの間にメニューから消えてしまいました……。
こんにちは、エディターのヒロアキ(htanaka0725)です。 ドラマなどで脚光を浴びた 校閲 というお仕事。メディア業務においても不可欠な要素です。紙媒体の仕事に関わっていないと、「自分の原稿に赤字を入れてもらう」「赤字でのフィードバックをもらう」という機会は少ないかと思いますが、この校正戻しこそがライティングスキルを高めるうえでもっとも不可欠な作業なのです。 それは、自分の原稿を客観視し プロの読み物を生み出せる能力を高めるため 。独りよがりな記事ほど読むに耐えないものはなく、とはいえ誰もが「自分の原稿ほど出来のいいものはない」と思いがち。そんな自分の原稿を他人が書いたものとしてチェックできるようになるには、この校正力を高めねばなりません。 その校正の初歩とも言えるルールをまとめてみました。 校正時にチェックすべき項目 まずは校正における基礎中の基礎を項目化しました。編集者(編集部)
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