うつの治療というと、まっさきに頭に浮かぶのが「抗うつ剤」です。これまで長い間、うつと抗うつ剤はセットとして考えられてきましたが、最近では抗うつ剤の効果に疑問を呈する声も。 『自分の「うつ」を治した精神科医の方法(イラスト図解版)』(河出書房新社/刊)の著者で精神科医の宮島賢也さんは、自身もうつから立ち直った経験を持っており、その経験から「抗うつ剤ではうつを治せない」といいます。 なぜなら、抗うつ剤は落ち込んでいる気分を麻痺させるものに過ぎず、うつになりやすい考え方や生き方をしている限りは服用しても根本的な解決にはならないからです。 では、うつになりやすい考え方とは一体どのようなものなのでしょうか。 ■自分を責めない、他人も責めない 何か悪いことが起こった時に自分を責めてしまう人はうつになりやすいといわれます。必要以上に自分を責め、ついには自己否定につながってしまうのです。 しかし、自分ばか