2022年3月から運用が始まった「東京都ドクターヘリ」=都提供 この記事の写真をすべて見る 小池百合子・東京都知事が主導して2022年に導入した東京都ドクターヘリ事業。「都民の命を守るべく導入された事業は、いまや『負の遺産』」という週刊文春の報道を受け、都の担当者がAERA.dotの取材に応じた。「医療現場で奮闘する人たちの気持ちを踏みにじり、誤解を与える内容」で、「実情」は異なるという。記事が「ムダ遣い」と切り捨てた、高キャンセル率の理由を明かした。 【写真はこちら】東京都ドクターヘリが訓練を行う様子 * * * 「ドクターヘリによって都民の命が救われているという事実があります。あの記事に書かれているような『負の遺産』になど、まったくなっていません」 東京都保健医療局の担当者は真剣な表情でこう切り出した。 「キャンセル率の高さ」が示すもの あの記事とは、6月6日発売の週刊文春の「