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2013年9月4日のブックマーク (2件)

  • 壊れた時計と

    http://anond.hatelabo.jp/20130904111911 その時計はあの人からの贈り物だった。私が教師になった日、当時あこがれでもあり、尊敬の対象でもあったあの人は、記念にと精巧なゼンマイ式の置き時計をプレゼントしてくれた。外側が透けていて、中の歯車が動いているのが見える、アンティーク調のものだった。 「教師になるんだから、時間はきちんと守るようにね。今までみたいに寝坊ばっかりしてちゃだめだよ」 あの人は目元をほころばせながら、いたずらっぽくそう言った。私は嬉しさと緊張のあまり、お礼の言葉もうまく言えなかった。 それから数年後、あの人は飲酒運転のトラックが起こした事故に巻き込まれ、帰らぬ人となった。二人で結婚式での衣装を決めたその帰り道でのことだった。私はまだ学校に仕事が残っていたので、貸し衣装屋から学校へと戻り、あの人は自宅へと帰る途中だった。巨大な鉄の塊に押しつぶ

    壊れた時計と
  • サブカルの終わり──渋谷直角がえぐり出した問題(松谷創一郎) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    コミュニケーションツールでしかないサブカル 渋谷直角のマンガ『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』(扶桑社/以下『ボサノヴァ女』)は、とても身も蓋もない内容だ。収録されている5つの短編には、音楽、お笑い、写真、雑誌(同人誌)など、“サブカル的なもの”を愛好する若い男女の悲喜こもごもが辛辣かつ直截に描かれている。 表題作のボサノヴァ女は、枕営業してまでも有名になろうとし、お笑いマニアの小太りの青年はファミレスでバイトをしながら周囲にお笑い的コミュニケーションを吹っかけ、ブロガー男子はおセンチな感傷を日々ブログにアップしつつ小太りの女と付き合い、ライター青年は文学フリマで売ってそうなミニコミの企画を有名ライターに持っていかれ、『TV Bros.』ファンの女性はこれまでの男性遍歴(2人)について語る。 この5編に共通するのは、必ず恋愛や性愛について言及されているこ

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