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ブックマーク / yanok.net (13)

  • Googleマップのリスク - yanok.net

    昨年(2011年)の10月に、北海道の道東自動車道(道東道)、夕張〜占冠(しむかっぷ)間が開通しました。これにより、札幌圏と帯広圏が、初めて高速道路で結ばれました。料基地である道東地域と、消費地の札幌圏、重要港湾を持つ苫小牧とが高速道路でようやく接続され、大変意義のある開通でした。 この付近をウェブの地図サイトで眺めていたところ、興味深いことに気付きました。結論からいうと、大多数の地図サイトが2012年2月時点でこの開通に対応している中、Googleマップだけが、開通前の地図を掲載し続けているのです。 試しに、Yahoo!ロコの地図を見てみましょう。 画像の中ほどを左右に走っているのが道東道です。切れ目なく続いているのが分かります。 同じ場所を今度はGoogleマップで見てみるとどうか。 なんと、高速道路の緑色の線が途中で途切れてしまっています。これは去年の10月まで未開通だった部分です

  • 電子書籍における外字の弊害 - yanok.net

    一つ前の記事で紹介した『銀輪の巨人』を、私はSony Readerで読みました。 読んでいて気になったことがあります。それは、一部に外字が使われていることです。なぜそうと分かるかというと、外字の部分だけフォントデザインが異なるからです。デザインがぱっと見てすぐ分かるほど違うかどうかはものによるのですが、書の場合はだいぶ風合いが異なりました。 例えば次の画像のような語句が文に表示されています。これはSony Readerの画面をデジカメで撮影したもの(をトリミングしたもの)です。 「漳州」と記されているのですが、「漳」の字だけ感じが違います。この字はJIS第3水準、面区点1-87-08です。JIS X 0208にない字が外字扱いされているものと想像できます。 外字でも何でも、表示できているのだからいいのではないか、と思う人もあるかもしれません。しかし、外字であることの弊害は割と簡単に実感

  • ATOK用JIS第3・第4水準漢字変換辞書 - yanok.net

    概要 ジャストシステム社の日本語入力プログラムATOKのための、JIS第3・第4水準漢字を含む語彙の辞書です。SKK用の辞書・SKK-JISYO.JIS3_4から変換して作成したものです。漢字だけでなく、JIS X 0213にあってJIS X 0208にない非漢字の語彙も含みます。 ATOKでは単漢字変換などでJIS X 0213の文字を入力することはできますが、第3・第4水準を含む語彙は必ずしも豊富ではありません。辞書により、JIS X 0208 (第1・第2水準)に足りない、現代日で使われる文字を大幅に補うことが可能です。例えば、以下のような言葉や記号等がATOKで変換可能になります。 従来表記できなかった地名: 吐噶喇列島 (とから‐、鹿児島県)、𣗄代 (たらのきだい、山形県)、𧃴川 (つづらかわ、愛媛県)、𡵢下 (なぎのした、愛知県)、魹ヶ崎 (とどがさき、岩手県)、等々

  • だから北海道新幹線が必要だ - yanok.net

    maple_magician
    maple_magician 2012/03/05
    土盛り路盤線(東海道新幹線/秋田新幹線など)では融雪水を撒けない区間で『雪による運休』が多発しうるけど……東北新幹線のように『融雪水を撒けるようにするか、トンネルにする』方法なら雪運休はほぼなさそう。
  • 新幹線の威力 - yanok.net

    maple_magician
    maple_magician 2012/03/05
    飛行機代嫌い人間な私にとって、現時点の北海道とは「船」で行くところ、という印象である……さっさと新幹線が通って欲しい。
  • 拗音ローマ字表記のありがちな間違い - yanok.net

    この前、ある酒のラベルに、「じゅう」という音をローマ字で記すのに「jyū」と書かれてあるのを目撃しました。この書き方はおかしい。 「じゅう」をローマ字で綴ると、訓令式に従うならば「zyû」、ヘボン式ならば「jū」となります。くだんのラベルは、ヘボン式のつもりで書いたのに余分な「y」が入ってしまったように見えます。 もっとも、こうした間違いは、結構頻繁に見かけます。かなりあるといってもいいかもしれません。 例えば、プロ野球選手が「SHINJYO」と綴っていた例があります。ヘボン式ならば(長音についてはひとまずおいておくと)「SHINJO」とするはずのところです。もっとも彼は、アメリカに渡ったときには「SHINJO」としていたようです。 また、札幌の街で見た案内表示に、「北1条」をローマ字で「Kita 1 jyō」のように書かれていたのを見た記憶があります。これもyが余計です。 どうも、我々の

  • 英字紙にJIS X 0213の文字が - yanok.net

    英字紙Japan Timesのサイトの英語の記事に、JIS X 0213の文字が使われている箇所を見付けました。 「Shōgi showdown for supercomputer」という記事のタイトルや文の中に、将棋を指す言葉として shōgi と書かれています。この ō は、JIS X 0208になく、JIS X 0213で追加された文字なのです。1面9区94点にあります。 これは、日語の単語をヘボン式ローマ字で表す、ごくまっとうな表記です。このまっとうな表記は、JIS X 0208では (ということは、Shift_JISやISO-2022-JPでは) 符号化できません。JIS X 0213やUnicodeの符号化方式、つまり、Shift_JIS-2004やUTF-8などを使う必要があります。 そういえば英語版のWikipediaでも、日の文物を表す記事には頻繁に ō や ū と

  • JIS X 0208が許されるのは小学2年生まで - yanok.net

    小学3年生でJIS X 0208にない文字を学習するといったら驚くでしょうか。 といっても、漢字ではありません。ローマ字です。ローマ字で日語を表記する際に用いる一部の文字、例えば、yûbinkyoku の û だとか、okâsan の â だとかいう文字は、JIS X 0208にありません。 ローマ字は以前は4年生で習っていましたが、最近3年生に変更になったそうです。理由としては、キーボードから日語を入力するのにローマ字変換を使うのでローマ字に慣れる必要があるということらしいです。(適当なウェブサイトに書かれていたことです。正確なことを知りたい人は然るべき情報源にあたってください) 学校で習うローマ字は、私の記憶が確かならば、基的に訓令式で、ヘボン式も使って良いという風だったと思います。いずれの方式でも、長音を表すのに、ô や ō というような、ダイアクリティカルマーク付きのアルファ

  • これからの文字コード - yanok.net

    結論からいってしまうと、これからの文字コードの使用は下記のように考えるのがいいと思います。なおここでは、ファイルなどに使う外部コードのことを前提とします。 デフォルトではUTF-8を使う ただし、SJISの符号体系が必要な場合はShift_JIS-2004を使う ただし、EUCの符号体系が必要な場合はEUC-JIS-2004を使う 肝心な点は、いつでもJIS X 0213の文字をサポートする符号化方式を使うということです。現在はJIS X 0208の文字は、どこでも使えることが保証されるような、ベースラインとしての役割を果しています。しかしそれでは文字が足りないので、そのベースラインをJIS X 0213の範囲に拡大するということです。こうすることには大きな意味があります。 符号化方式としてデフォルトでUTF-8を用いるメリットは、国際対応がしやすくなることです。ソフトウェアを開発しました

  • 月配列の弱点 - yanok.net

    前に書いたように私は月配列という仮名配列を使っています。わざわざこんなマイナーな配列を使うぐらいだから私はこの配列の良さを高く買っているわけです。が、欠点が全く無いというわけではありません。 月配列を使い出すと遅かれ早かれ気付くことですが、一部の拗音の入力に、ローマ字入力以上の打鍵数が必要になることがあります。 例えば、「びゅ」とローマ字で打つにはbyuの3打鍵ですみますが、月配列では「ひ」に2打鍵、「゛」に1打鍵、「ゅ」に2打鍵の、合計5打鍵が必要になります。同様に、「びゃ」「ぴゅ」なども5打鍵必要です。拗音全部というわけではありません。「しょ」は2打鍵で済むのでローマ字入力より少なく済みます。「にゃ」は3打鍵なのでローマ字と同じ打鍵数です。 月配列にのめり込むあまり、自分で改良版の仮名配列を作る人というのが少なからずいて、インターネットで「マイ月配列」を公開していたりします。そういう配

  • 新JIS配列という遺産 - yanok.net

    私は最近、パソコンで日語を入力するのに月配列という仮名配列を使っています。 この配列は、仮名の並びは新JIS配列(JIS X 6004)から、「中指シフト」というシフト方式は花配列から、それぞれ影響を受けています。 月配列の良い点のひとつとして、特別なキーボードを必要としないことが挙げられます。広く出回っている日語キーボードでも勿論かまいませんし、ANSI配列(英語キーボード)でも使えます。私はHappy Hacking Keyboardで月配列を使っています。Linuxでよく使われる日本語入力ソフトウェアのSCIM-Anthyでは月配列がメニューに用意されており、選択するだけで月配列で入力できるようになります。(Windowsの場合はキー配列を変えるソフトウェアを導入する必要があります) 手元にある普通のキーボードがそのまま使えて、なおかつ打鍵数はローマ字入力の4分の3程度とされてい

    maple_magician
    maple_magician 2010/11/01
    泣きながら http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0JIS%E9%85%8D%E5%88%97 を書いた身としては、こうして設計についての話を書いてもらえるのはとてもうれしい。
  • ローマ字入力を卒業しよう! - yanok.net

    キーボードから日語を入力する方法として、ローマ字入力は最も多く使われている方式でしょう。ほとんどの人が使っていると言っても過言ではないと思います。 このローマ字入力、良いところは何かといえば、まず第一に覚えることが少なくて済むということでしょう。覚えることが少ないというのには2つの意味があります。ひとつは、アルファベットの配列さえ覚えてしまえば、英語などを入力するのにも日語を入力するのにも使えるということ。アルファベットと別に仮名のキー配列を覚える必要がないということですね。もうひとつは、覚えるべきキーが少ないということ。キーボードの最上段を使う必要がないのは勿論、qとかvとかの位置は知らなくてもいい。 しかし、覚えることが少ないということ以外のメリットは思い付きません(ほとんどのソフトウェアでサポートされているというのもありますが、それはどちらかといえば結果論)。覚えることが少ないと

    maple_magician
    maple_magician 2010/11/01
    あれっ?『併用』じゃないの?『卒業』したら面倒な気がするから、あくまでも『併用』をオススメしたいところ……。
  • 親指シフトの勝間和代効果 - yanok.net

    いま売れているビジネス書作家・勝間和代氏は、親指シフトキーボードを効率的な入力方式として推薦しています。 Googleトレンドで「親指シフト」の検索状況を見てみると、2008年に目立って増えていることが見てとれます。これは2007年12月に発売された同氏の著書『効率が10倍アップする新・知的生産術――自分をグーグル化する方法』の影響があると思います。 ただ、2009年になると「親指シフト」の検索回数は減っています。勝間効果がどれくらい長続きしたのか、また、実際に親指シフトを使うようになった人がどれくらいいたのかは定かではありません。キー配列の習得にはある程度の根気が必要ですから、そう多くの人が実践したとはあまり考えられません。 もちろん、親指シフトは根強い人気を持つキー配列ですから、以前から使っている人は勝間効果とは無関係に使い続けていることでしょう。

    maple_magician
    maple_magician 2009/12/20
    去年の時点で収束していたのか……。
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