タグ

書評と小説に関するmarineeのブックマーク (6)

  • どうして僕はこんなところに - 北烏山だより

    ふと思い立って、江國香織さんのエッセイを片端から読み返す。 恋愛や男の人についてのエピソードももちろんいいのだけれど、 わたしがとくに好きなのは、家族(両親と妹)の話と、身の回りのちょっとした「好きなもの」の話だ。 同い年、好き、といった共通点のせいなのか、家族の中での会話も、読んでいるも、べているものも、 びっくりするほど似ている。 だから、さりげない思い出や日常のひとこまの中に、「妹」が登場すると(じつによく登場するのだ)、もうだめ。 どんなに楽しいことが書いてあっても、いや、楽しいことが書かれていればいるほど、 自分が妹と過ごした時間のあれこれを思い出し、そのことを、「ああだったね」「こうだったね」と言い合うことは、 もう二度とないのだと思うと、涙がとまらなくなる。 そもそも、江國香織さんの文章は、どんなに幸せな風景を描いていても、なんともいえず切ないのだ。 その幸せは、有限な

    どうして僕はこんなところに - 北烏山だより
    marinee
    marinee 2008/10/23
    "江國香織さんの文章は、どんなに幸せな風景を描いていても、なんともいえず切ないのだ。その幸せは、有限なのだということ、有限だからこそ、輝いているのだということを、最初からふくみこんでいるような文章だ。"
  • 『昨日』アゴタ・クリストフ(早川書房) - 卯月読書速報

    もし自分の人生に影響を与えたを挙げるとすれば、その中の一冊となるであろう。 主人公は危険を冒しての亡命したものの、手に入れたのは中立国家での単調な労働。それは永遠に続くのかもしれない絶望。かつての幼馴染に対する、執着とも言える恋慕。非常に暗いストーリーだが、なぜかそこに希望が見える。 ハンガリーからスイスに亡命した作者の人生に重ね合わせずにはいられない。巻末に、著者来日時の講演内容が記載されていて、それがまた興味深い。これだけでも非常に価値がある文章。 もはや帰ることはない祖国、自国語が薄れ、子供が外国語を話すようになる。焦燥感から大学でフランス語を学ぶ。それしか選択の余地が無い。単調な労働は続く。子供の世話をしてからタイプライターに向かう夜。小説を書き始める。それは誰にも読まれないかもしれない。果たして、誰にも読まれない文章を書きつづけようと思うだろうか? 初めて読んだのはいつか昔、

    『昨日』アゴタ・クリストフ(早川書房) - 卯月読書速報
    marinee
    marinee 2008/03/05
    ずいぶん前に買ってあるけど、まだ読めていない。
  • 徹夜するほど面白かった小説を教えてください。 - 人力検索はてな

    徹夜するほど面白かった小説を教えてください。「読み始めれば、徹夜を覚悟するだろう」というのは、S.トゥロー「推定無罪」の帯の文句。半信半疑でページを開き、噂どおり完徹しました。 いくつかをピックアップして↓にレビューしたので参考までに。 http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2006/02/post_b4eb.html これらは歴史ミステリですが、もちろんジャンルは限りません。たとえば、冒険譚ならS.ハンター「極大射程」、歴史小説なら藤沢周平「蝉しぐれ」が徹夜小説でした。 あなたが思わず引き込まれ、気づいたら朝だった小説を、教えてください。

    marinee
    marinee 2008/03/05
    悪童日記はガチ。
  • 葛藤はない、ただ、開き直りだけがある――『私の男』桜庭一樹 - 森井の記

    私の男 作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/10/30メディア: 単行購入: 4人 クリック: 442回この商品を含むブログ (447件) を見る 言わずと知れた、直木賞受賞作! 『私の男』読みました。 複雑に時系列の入り組んだ小説ですが、かいつまんであらすじを整理すると以下のようになります。 (※ネタバレ注意です※  自力で読みたい方は、この先に進まないでください。) ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 主人公は、腐野花(くさりの・はな)。 物語は、成長した花が結婚を決め、たった一人の肉親・淳吾に婚約者を引き合わせるところから始まる。 この淳吾と花とは、対外的には「血のつながらない親子」という関係だが、ふたりは実は同衾する関係。その関係は、花が淳吾に引き取られた九歳の時点から続いていた。さらに、「血がつながっていない」という認識は、両者の複雑な家族関係に負うものであって

    葛藤はない、ただ、開き直りだけがある――『私の男』桜庭一樹 - 森井の記
    marinee
    marinee 2008/02/27
    桜庭一樹「私の男」書評。読んでみたくなった。
  • 感情レヴュー - [レヴュー]すべてがライトになる――芥川賞と星野智幸と佐川光晴

    最近の芥川賞の選評はおよそゆるしがたいものがある(おっと大きく出たぞ!)。その主要な理由は、各人の選評の前提となる部分に、「そもそも私たちの純文学とはどのようなもの(たるべき)か?」という問いがいっさい感じられないからだ。 日で最も注目される文学賞として直木賞は大衆文学を担い、芥川賞は純文学を担うものと、自他ともに認知されているわけだけれど、選考委員の選評をいくつか読んでいると、まるで自分が当の純文学なるものを体現しているのだとでもいうように、評価をくだしている。 彼らは、文学の値打ちは「理屈よりも感性にある」と言ってはばからず、知的操作よりも感情移入を優先する。素材(ネタ、物語内容)的には、社会的規範の相対化(による救いのない暗さ)よりも、癒しなり希望の光を求めるのだ。つまり皆が示し合わせたごとく一様に、価値の相対化と知的操作を否定し、癒しと感性を求めてやまない。最近の文芸誌は、知的操

    感情レヴュー - [レヴュー]すべてがライトになる――芥川賞と星野智幸と佐川光晴
    marinee
    marinee 2007/11/27
    文学のあり方とは。「これだけが映像化を断固拒否する活字でしか成り立たない小説作品であることにおいて評価しました」
  • http://d.hatena.ne.jp/kamioyou-ta/20070817

  • 1