都市部の百貨店などで、従業員らの新型コロナウイルス感染に伴う臨時休業が相次いでいる。感染場所が店頭であるとは確認されていないが、各社は臨時休業して消毒作業にあたるといった対応を実施。従業員が使う食堂などでの感染の可能性も踏まえ、大規模な社内向けPCR検査も行っている。利用者からは不安の声が上がっており、影響拡大が懸念される。 東京・新宿の商業施設「ルミネエスト新宿」は、7月22日以降、約70人の感染が判明した。家族や友人の感染を機に陽性が判明したケースが多く、これまでテナントごとに休業と消毒を実施してきたが、4日に臨時の全館休業に踏み切り専門業者による一斉消毒を実施した。担当者によると、従業員の感染に伴う自主的な全館休業は初めて。「引き続きお客さまと従業員の安全対策に徹底して取り組む」という。 阪急阪神百貨店が運営する阪神梅田本店(大阪市)ではクラスターが発生し、5日までに計138人の感染