もはや、嘆いていても仕方がない。そろそろ無理にでも前を向きたい。 サッカー日本代表のことである。ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督が電撃解任され、その生々しい背景話や日本サッカー協会(JFA)への批判など、ここ1週間は悶々とした空気の話題が並びに並んだ。 しかしロシアW杯が6月にやってくることに変わりはない。時間の猶予もない中で、何ができるか。 4月12日には、西野朗新監督の就任会見が行われた。技術委員長だった人間が指揮官に就くことに対して大きな批判が飛んでいるが、JFAの組織論に対してモノを言う時間すら、今はもうない。批評も分析も、すべてはW杯が終わってからである。 ロシアの地で、西野ジャパンはどう戦うのか。注目はそこに集約される。就任会見で、新監督はハリルホジッチ監督が掲げた縦に速い攻撃やデュエルをベースにしたフィジカルサッカーを全否定はしなかったが、日本らしい組織的なプレーや攻撃連係を