タグ

ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (6)

  • 謎だった家畜ウマの起源、ついに特定

    内モンゴル自治区西ウジムチン旗にある繁殖センターの文化紹介イベントで疾走する馬の群れ (PHOTOGRAPH BY PENG YUAN/XINHUA VIA GETTY) 数千年前から、ウマは世界中の社会で重要な役割を果たしてきた。古代から耕作に力を貸し、人々を短い時間で遠くへと運び、戦場では兵士に闘いにおける優位性をもたらした。こうしたことを分かっていても、では家畜ウマはどこから来たのかというシンプルな疑問には、専門家はずっと頭を悩ませてきた。 最近、2つの大陸の100人以上の専門家の尽力で、その謎がようやく解けたようだ。家畜ウマのルーツは「ロシア南部」にあるという答えにたどりついたのだ。 アナトリア半島(小アジア)、イベリア半島、ユーラシア大陸のステップ地帯西部という3つの地域のいずれかが家畜ウマのルーツとして有望視され論議されてきたが、今回の発見で、その起源は、ユーラシアステップ地帯

    謎だった家畜ウマの起源、ついに特定
  • 第123回 昼寝の多さは自己責任ではなく遺伝? 昼寝と生活習慣病に関わる遺伝子を発見

    近年、大規模な遺伝研究コホート(遺伝子を提供するボランティア集団)を舞台に、進展著しい遺伝子解析技術を駆使することで、様々な病気や体の機能の仕組みが明らかにされつつある。睡眠医学の領域でも、最近、ハーバード大学の研究グループが昼寝の頻度と関連する遺伝子を多数見つけ、その多くが生活習慣病と関連していることを明らかにした(※)。 昼寝という日常的かつ自己選択的だと思われている行動に遺伝子が関与していたという事実にも驚きを覚えたが、見つかった遺伝子群の多くが生活習慣病やその原因となる睡眠障害の罹患リスクと関連していたのを知って“なるほど!”と膝を打つ思いであった。なぜなら、これまで疫学的事実として知られていた昼寝と生活習慣病リスクとの関係が単なる相関関係ではなく因果関係である可能性を示唆しているからだ。 さて、連載では睡眠不足(睡眠負債)による日中の眠気や昼寝の話題はこれまで何度も取り上げてき

    第123回 昼寝の多さは自己責任ではなく遺伝? 昼寝と生活習慣病に関わる遺伝子を発見
  • 100万年前のマンモスのDNAを解読、史上最古、定説白紙に

    寒さに耐える 100万年前、シベリアのトロゴンテリーゾウは、後のケナガマンモスの繁栄に寄与した低温環境に適応する遺伝子の多くをすでに持っていた。この復元イラストは、最新の研究で解読された最古のDNAから得た新たな知見に基づくものだ。(ILLUSTRATION BY BETH ZAIKEN, CENTRE FOR PALAEOGENETICS) 科学者たちが古代のゲノム研究における従来の壁を打ち破り、史上最古のDNAの解析に成功した。そして、氷河期の北米大陸にいたコロンビアマンモス(Mammuthus Columbi)やケナガマンモス(Mammuthus primigenius)の進化の謎を解き明かす新たな扉が開かれた。 これまでに配列を決定された最古のゲノムより倍近くも古い、100万年以上前のマンモスのDNAを解析した結果が2月17日付けで学術誌「Nature」に発表された。マンモスのゲノ

    100万年前のマンモスのDNAを解読、史上最古、定説白紙に
  • 過去30年で隆盛、知られざるドイツウイスキーの世界

    ドイツのシェーナーマルク村に所有するウイスキー蒸留所で、オーク樽の間を回るコーネリア・ボーン氏。ベテランの薬品製造技術者であるボーン氏は、2009年からプロイシシャーブランドのシングルモルトウイスキーを製造している。(Photograph by Patrick Pleul, Picture Alliance/DPA/AP Images) 歴史ある城、シカのすむ森、耕された土、金色に輝く大麦畑。なるほどウイスキーの里らしい雰囲気をたたえているが、ここはスコットランドでも、アイルランドでもない。ドイツ北東部のブランデンブルク州だ。 ウイスキー生産では新興国と言っていいドイツだが、スコットランドのほぼ2倍に当たる250もの蒸留所がウイスキー生産に関わっているという。顔の見える生産が重視される中で、ドイツウイスキーに対する関心はこれからますます高まるに違いない。 蒸留所を巡るならブランデンブルク州

    過去30年で隆盛、知られざるドイツウイスキーの世界
  • イエネコの祖先、6000年前の中欧での暮らしぶりが判明

    ヨーロッパヤマネコ(写真はイタリアのナトゥラ・ヴィヴァ公園で撮影)は、6000年前のポーランドで近東から来たリビアヤマネコと同じ地域に生息していた。(PHOTOGRAPH BY JOEL SATORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 約7000年前、近東の「肥沃な三日月地帯」を出発した新石器時代の初期の農民たちは、ヤギ、ヒツジ、ウシ、イヌなど、新たに家畜化された動物たちも一緒に連れて移動していた。しかし彼らはおそらく、ヤマネコもこっそりとついてきたことには気がついていなかっただろう。(参考記事:「南米の小さなヤマネコ「コドコド」を知ってますか」) そして6000年ほど前に、現在のポーランドに到達した人々は、森を開拓して広々とした牧草地や農地へと変え定住し始める。こうした農耕地のそばにある洞窟で発見されたリビアヤマネコ(Felis silvestris lyb

    イエネコの祖先、6000年前の中欧での暮らしぶりが判明
  • 第1回 世界一の「豪雪国」、日本の現実

    「人口が多いところで、これだけの量の雪が降る地域は、世界的にみてもほとんどないんです。地球全体見渡しても、5大湖の沿岸ですとか、カナダとアメリカの国境あたりの山岳部とか、あるいはスカンジナビアの西側とか……でも、やっぱりこれだけの人が住んでるところで大量の雪が降るというのは、日だけですね。だから、色々、日固有の事故の問題も起こってくるんですが……」 日固有の事故の問題というのは後で戻ってくることにして、世界的にも希な、人口が多い降雪地帯としての日とは、どんなふうなのだろう。 「国の基準で豪雪地帯とか特別豪雪地帯という区分けをしてるんですよ。基準にてらして、おたくの市は豪雪地帯に入ってますよと。それによると豪雪地帯は、日全体の大体50%ぐらい、19万平方キロメートルです。ただ人口は、やっぱり人口密度が低いもんですから、2000万人くらいで、総人口の15%ぐらいですかね」 人口密度が

  • 1