母子3人乗り自転車が転倒し5歳女児が死亡した事故現場。この日も子供を後ろに乗せた自転車が、狭い歩道を走っていた=川崎市幸区で2013年2月18日、馬場直子撮影(画像を一部加工しています) 川崎市幸区で2月、歩道を走っていた母子3人乗り自転車が転倒し、車道に投げ出された5歳女児がトラックにひかれて死亡した。自転車の転倒を防ぐ手立てはなかったのか。自転車政策に詳しい東京工業大大学院の鈴木美緒(みお)助教(35)と現場を歩きながら考えた。【馬場直子】 「事故が起きても不思議のない場所」。2月中旬の夕方、現場を見た鈴木助教の指摘は厳しかった。 事故は2月4日午前7時35分ごろ、幸区塚越3の市道で起きた。前後に2人の娘を乗せて電動自転車で歩道を走っていた同区の会社員女性(36)が、正面から来た自転車を避けようとしてバランスを崩し転倒。後部席の長女が、JR南武線の踏切渋滞で停車中のトラックの下に投