現在のサンフランシスコ連銀総裁はジョン・ウィリアムズです。彼は次期ニューヨーク連銀総裁になることが決まっています。そこでサンフランシスコ連銀総裁のポジションが空席になるのですが、長年、SF連銀で「下積み」をしてきた調査畑のメアリー・デイリー調査部長が次期SF連銀総裁に抜擢されることが決まりました。サンフランシスコFEDは、このニュースに沸いています。 なぜ彼女の昇進が地域連銀の士気高揚につながっているか? といえば、今回のように「下積み」を長年やってきたスタッフが総裁に抜擢されることは、実は稀だからです。 しかも彼女の場合、いわゆるアイビーリーグなどのブランドネーム大学の卒業ではありません。 彼女はミズーリ州の田舎で育ち、16歳のとき両親が離婚し、母子家庭で困窮し、高校を中退せざるを得なくなりました。その後、独学で大学受験資格を取り、ミズーリ大学カンザスシティ校からシラキュース大学大学院へ