This domain may be for sale!
国立公文書館が開示した関東軍防疫給水部(通称731部隊)の隊員らの実名が記載された留守名簿(西山勝夫・滋賀医科大名誉教授提供) 第二次大戦中に旧日本軍「731部隊」所属の軍医将校がまとめた論文は人体実験を基にしていた疑いがあるとして、研究者らでつくる会が将校に学位を授与した京都大に検証を求める方針を表明した。研究者らは、サルを使って実験を行ったとする論文の不自然さを指摘。検証結果次第では学位授与の取り消し要請も辞さない構えだ。成り行きが注目されるが、戦後70年あまりが経過した中で真実は見えてくるのか。 動物園の飼育担当者も「?」 「人体実験が事実なら、速やかに学位授与を取り消すべきだ」 「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」のメンバーで滋賀医科大名誉教授の西山勝夫氏らは訴える。 同会によると、論文はサルを使ってノミの一種「イヌノミ」によるペストの媒介能力を研究した内容
サルにペストを感染させた実験は、実は人体実験ではないのか-。サル学の第一人者山極寿一学長が率いる軍事研究拒否の牙城・京都大に、軍事研究に反対する学者グループから突きつけられた難題。七十三年前、京都帝国大が細菌兵器開発を担った七三一部隊の軍医に学位を授けた論文に向けられた疑惑の目に、京大はどう答えるのか。 ペスト菌に感染したサルが「頭痛を訴えた」と平沢正欣軍医(一九四五年に戦死)は記録した。旧日本軍七三一部隊は、中国人捕虜たちを「マルタ」と呼び、残酷な人体実験をしたとされる。西山勝夫滋賀医科大名誉教授、池内了名古屋大名誉教授、広原盛明元京都府立大学長、鰺坂真関西大名誉教授の四人は「言葉を話さぬサルが頭痛をどう訴えるのか」と疑う。疑惑を解くことはできるのか。私はサル学の最高峰、京大霊長類研究所(愛知県犬山市、霊長研)に専門家を訪ねた。
満洲第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会 共同代表 鯵坂真、池内了、広原盛明、松宮孝明、山本啓一 事務局長 西山勝夫 通知に記された「本調査は実施しない」という結果に対し、以下の理由で異議を申し立てます。 Ⅰ. 調査結果の記載内容についての異議申し立て 1. 「サル」の頭痛、「サル」の体温について (1) 当時、対象論文著者がどのようにしてサルの「頭痛」を判断したかについて何ら調査されていないこと。 予備調査結果が「著者がどのようにしてサルの『頭痛』を判断したかは記載されていない」と認めているように、明確に頭痛であると判断した方法が記載されていないことは明らかである。にもかかわらず、「何らかの行動指標によって頭痛が起きているものと判断していたと推察できる」とあるのは、まさしく「憶測を根拠」にしているのではないか。「何らか」とか「推察できる」とあるのは、科学論文に対する評価と
第2次世界大戦中に人体実験による論文を執筆した旧関東軍731部隊の将校に京都大が医学博士号を授与したとして、検証を求めていた有識者グループは1日、要請を受け予備調査していた京大から「実験にサルを使ったことを否定できない」と回答されたことを明らかにした。さらなる調査を行わない方針も伝えられたという。 「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」(事務局長・西山勝夫滋賀医科大名誉教授)は、京都市左京区の京大で会見を開き「予備調査は不十分。京大は人体実験でないと言い切る必要がある」などとして、異議申し立てを行ったと述べた。 同会は昨年7月に山極寿一総長に要請書を提出。1945年に戦死した将校の論文「イヌノミのペスト媒介能力に就いて」で、サルが頭痛を訴えたという記述などがあるため、実験に使用したサルがヒトであった疑いがあると指摘していた。 京大からの2月8日付けの回答では、「どのよ
第2次世界大戦中に人体実験の疑いがある論文を執筆した旧関東軍731部隊の将校に京都大が医学博士号を授与したとして検証を求めていた有識者グループは27日、本調査を行わないと決めた経緯などを開示しない方針を京大から示されたことを明らかにした。同グループは「極めて不誠実な態度」と批判。今後、情報公開請求をして、場合によっては法的措置も検討するという。 「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」(事務局長・西山勝夫滋賀医科大名誉教授)が京都市左京区の京大で会見した。同会は4月、京大が行った予備調査の議事録などを開示するよう要請書を京大に送付。5月10日に京大側から「開示が必要との判断には至らなかった」との返答があったという。 同会は「開示しない理由の説明もなく容認できない。今後も検証は続ける」としている。共同代表の広原盛明・京都府立大元学長は「大学の研究不正に関する問題であり、通
2011年の公文書管理法施行を受け、厚労省は戦没者等援護関係資料を国立公文書館に順次移管している。軍人軍属死没者原簿、開拓団在籍名簿、引揚者在外事実調査票など延べ2千万人の記録で、今回発見された731部隊について1950年作成の公文書も、こうした移管文書の中に含まれていた。公文書のずさんな管理が「桜を見る会」問題で問われている今、歴史を検証可能にする仕組みが求められている。 発見された厚生省作成「関東軍防疫給水部」資料は、謎に包まれている特異な731部隊の戦後処理について、新たな光を当てるものだ。 731部隊は研究所を旧満州のハルビン近郊に置き、ペスト菌や炭疽(たんそ)菌、感染症などの生物兵器研究で人体実験をしたとされるが、部隊長で京都帝大医学部出身の石井四郎軍医中将や研究の中核を担った軍医、医学者らは戦犯訴追されなかった。占領期に米国は細菌戦研究のデータを米国側に渡せば戦犯訴追を免責し資
731部隊だった平澤正欣軍医によるペスト感染実験の博士論文。「さる」が死亡するまでの体温変化を記録したグラフ。人体実験だったとの指摘がある(国会図書館関西館所蔵) 戦時中に中国東北部で細菌兵器を研究した「731部隊」(関東軍防疫給水部)は、京都帝国大医学部出身の石井四郎軍医中将が中心となり、捕虜をペスト菌などに感染させて症状の進行を調べたり、生体解剖したりしたとされる。石井は戦後、京大から助手・講師クラスの研究者たちを派遣してもらったと謝意を語っている。 旧満州のハルビン近郊にあった731部隊は終戦時で約3900人、博士号を持つ医官は53人いた。1945年時点で軍医52人、技師49人、雇員1275人、衛生兵1117人という部隊構成だった。 京大医学部講師から731部隊に派遣され凍傷研究を行い、戦後は京都府立医科大学長になった吉村寿人によると、「京大の助教授・講師級の若い者が8名(病理学3、
第2次世界大戦中に細菌戦の準備を進めた旧関東軍防疫給水部(731部隊)について、戦後に日本政府が作成した公文書が6日までに、発見された。京都帝大などから派遣された医師らが人体実験を行ったとされる731部隊について、政府はこれまで国会で政府内に「活動詳細の資料は見当たらない」と答弁をしており、発見した西山勝夫滋賀医大名誉教授は「まだまだ731部隊に関係する資料が埋もれている可能性がある」と話している。 発見された公文書は戦後5年目の1950年9月に厚生省(現・厚生労働省)復員局留守業務第三課が作成した「資料通…
なぜ京都大学は全学を挙げて満州に賭けるようなことをしたのかというと、身も蓋も無いことをいえば、京城帝国大学と台北帝国大学の教員が、東大出身者で固められてしまっていたからでしょう。植民地大学のポストの取り合いです。作田の満州進出論に… https://t.co/fbvgZavzdW
kentarotakahashi @kentarotakahash 今日は祖母のものだった手紙類の箱が出てきた。さすがに、これは捨てるしかないだろうと思ったが、一通だけ封書の中身を見てみた。それが何と、僕が生まれた二日後に書かれた祖父からの手紙だった。 pic.twitter.com/xJHLiJpquI kentarotakahashi @kentarotakahash 「それから紀代子さん(私の母)は18、19日頃に安産されたと考えおりまして、19日に二人でお祝いを致しました。電報も電話もありませんから、ただただ勘でゆくよりほかありません」と書いてある。僕は1月19日に生まれた。勘は当たってたよ、じいちゃん。 pic.twitter.com/jnVePRQJgs
第二次大戦末期、国策として遂行された「満洲報国農場」。派遣された農村の若者や農学生たちの多くは、やがて迎える終戦に前後して、かけがえのないその命を奪われることになる。「地獄絵」とも称されるその惨劇の実態を、東京農業大学の小塩海平氏が、数少ない生還者との交流から描き出す。 「丸坊主の青春」 土居春子(旧姓:溝渕春子)先生は、満洲報国農場の生還者の中で、私が存じ上げている唯一の女性である。 『香川の開拓者たち:満州国牡丹江省寧安縣東京城鏡泊湖第十次半截溝香川郷開拓団と報国農場勤労奉仕隊の人々』(成光社、2013)に収録されている「丸坊主の青春」という先生の回想録は、バリカンで髪を刈り上げ、男装するシーンから始まっている。 終戦の年、香川県半截溝(はんさいこう)報国農場に副団長として渡満された土居先生は、引率した30余名の女子隊員に先だって、丸坊主になられた。侵攻してきたソ連兵による襲撃や強姦を
1945年8月14日、旧満州で起きた葛根廟事件。あの日、何があったのか。12人の被害者・関係者が真相を語った。
涼風紫音/Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze あと康徳7年版/昭和15年版の「東洋経済特集 満州」なんかも持ってたりする。序は「満州国の産業が、あらゆる点から見て、前途頗る多望であることは、疑いもない」とかで始まるのだけど、これ書いているの主幹の石橋湛山なんだよね。この人もこう書いてまとめる、というのも時代だなぁ、と。 涼風紫音/Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze 「真に満州国が、我が国に有用な物資を豊富に供給し、我が産業の大市場になるまでには、今後十数年乃至数十年の忍苦を必要としやう」とか、石橋湛山をもってしてもそのように書く時代だった、というあたり、社会に底流する雰囲気は感じられようというものだ。 涼風紫音/Protest the invasion of Russia @sion
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く