マイナス金利導入という新手の「金融緩和」にもかかわらず、株安・円高が進んでいます。円は対ドルで一時110円台までしました。 www.sankei.com そこで、リフレ派が好んで使ういわゆる「ソロスチャート」が円高を示しているのかを見てみます。 プラザ合意以前は、為替レートとマネタリーベース比が大きく乖離しています。 そこで、よく使われるのが為替レートとマネタリーベース比が収斂した1988年以降です。 しかしこれでも、日本の量的緩和期とリーマンショック後の日米の量的緩和期の乖離が目立ちます。 そこで、アベノミクスの「成果」をソロスチャートで示すために使われる手が、別々の目盛を使うことです。 ところが、これでも2015年以降は乖離が拡大する一方です(直近の円高は乖離をさらに拡大)。「マネタリーベースの増加は通貨安をもたらすという結果」にはなっていません。 gendai.ismedia.jp