日野市は11月22日、中央線・豊田~八王子間に新駅「(仮称)西豊田駅」を誘致する事業を断念し説明会を行うことを明らかにした。 1997(平成9)年に「西豊田駅誘致事業推進本部」を発足し、20年以上にわたり新駅の誘致を進めてきた日野市。市による「西平山土地区画整理事業」の事業計画書では、同地区の発展の核と位置付け、豊田~八王子間では「西豊田駅早期実現を!」の看板が設置されていることでも知られる。 これまでの間、JR東日本への要請に加え、新駅予定地周辺で周辺の基盤整備を進めるため土地区画整理事業や新駅誘致にかかわる調査などを実施。JR側からは駅誘致に向け、「日野駅と同等の利用客数の純増」「日野市が整備費用を全額負担すること」の2つの見解が示されていたという。 今回は2025年度に新駅を開業することを想定し実現可能性を調査。利用者数などを推計したところ、「日野駅と同等の利用客数の純増」には遠く及