ハーバード大学教授で元米財務長官のローレンス・サマーズ氏は5月18日、米連邦準備理事会(FRB)は、低金利局面の長期化が物価と経済にもたらすリスクを過小評価することにより、「恐るべき油断」を生み出しているとの考えを示した。2014年10月、ワシントンで撮影(2021年 ロイター/Joshua Roberts) [ニューヨーク 19日 ロイター BREAKINGVIEWS] - ローレンス・サマーズ氏がまた人騒がせな主張を展開している。今年既に、バイデン米大統領の大規模支出計画が経済の過熱をもたらしかねないと警鐘を鳴らしたサマーズ氏だが、今週18日になって、今度は米連邦準備理事会(FRB)が物価と経済に対する「恐るべき油断」を生み出しているとの考えを示した。そのサマーズ氏は昨年、物価下落が続くリスクを含めたいわゆる「恒常的な停滞」の概念を打ち出し、中央銀行が物価を押し上げる必要性を訴えていた