社説 インフレ目標 デフレ脱却に全力尽くせ2012年2月16日 Tweet 景気や市況の悪化に対して受け身とも批判されてきた日銀が、やっと攻めの金融緩和に踏み出したものと受け止めたい。 日銀は金融政策決定会合で、消費者物価の前年比上昇率1%を目指し、それが見通せるようになるまで、政策金利を0〜0・1%とするゼロ金利政策維持を決めた。 「物価安定のめど」として目指す物価上昇率の数値を示し、事実上の緩やかなインフレ目標を初めて導入した。 また、追加金融緩和として、国債などの資産買い入れのための基金もこれまでの55兆円から10兆円拡大する。 日本経済は、東日本大震災の復興需要などが徐々に本格化しつつあるといわれる。だがギリシャをはじめとする欧州債務問題や円高などの影響で先行きにはまだ不透明感が付きまとう。 過度の物価上昇は経済にマイナスとなるが、現在の日本経済は長期のデフレで経済規模