13日に全国瞬時警報システム(Jアラート)が出された北朝鮮の弾道ミサイル。当初は北海道への落下が予測されていたが、避難する「頑丈な建物や地下」は足りず、数分の猶予では逃げこむのも困難だった。多種多様なミサイルの迎撃は至難の業で、政府が進める敵基地攻撃能力(反撃能力)による抑止も疑問点が多い。繰り返される発射実験にどう対処すべきなのか。(西田直晃、中沢佳子)
G7広島サミットのワーキングランチ冒頭であいさつする岸田文雄首相(右端)。右手前から時計回りに、米国のバイデン大統領、ドイツのショルツ首相、英国のスナク首相、EUのフォンデアライエン欧州委員長、ミシェル大統領、イタリアのメローニ首相、カナダのトルドー首相、フランスのマクロン大統領=19日午後1時46分、広島市南区のグランドプリンスホテル広島(鴨川一也撮影) 先進7カ国(G7)首脳は20日、広島市で開かれている首脳会議(G7広島サミット)の成果をまとめた首脳声明を発表した。中国が海洋進出を強める東・南シナ海情勢に深刻な懸念を示し、力や威圧によるいかなる一方的な現状変更の試みに強く反対すると表明した。ウクライナ侵略を続けるロシアを「可能な限り最も強い言葉で非難」し、不法な侵略が続く限り、ウクライナを支援することも明記した。 G7は声明で、中国に懸念を直接伝え、建設的かつ安定的な関係を構築する用
海上保安庁は船舶に対し、今後の情報に留意するとともに、落下物を認めた場合は、近づくことなく、関連情報を海保に通報するよう呼びかけた。 北朝鮮は14日にも短距離弾道ミサイルを発射したばかりで、弾道弾発射は今年に入り6回目。
2022年11月18日に試射された新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」型=平壌国際空港(朝鮮中央通信=ロイター) 【ソウル=桜井紀雄】18日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)級のミサイルを発射した北朝鮮は、米本土を標的にしたICBMと、日韓を狙う「戦術兵器」という〝二刀流〟で兵器開発を加速させる構えだ。米国の「核の傘」によって韓国は守られるのかという韓国内で膨らむ不安に付け入り、日米韓の安全保障協力を揺さぶる狙いとみられる。 北朝鮮の朝鮮中央テレビが9日に放送した前日の平壌での軍事パレードで最も目を引いたのが、最後を飾った2種類の新型ICBMだ。一つは、北朝鮮が昨年11月の発射実験で「成功」を主張した「火星17」で、火星17を載せた移動式発射台は11基に上った。量産体制に入りつつあることを誇示する意図が読み取れる。 もう一つは、5基確認された固体燃料エンジン型とみられるICBMだが
8日、平壌の金日成広場で行われた軍事パレードに登場した片側9輪のミサイル発射台付き車両(TEL)に搭載された新型とみられる長距離弾道ミサイル。9日付の労働新聞が掲載した(コリアメディア提供・共同) 防衛省は18日、北朝鮮が同日午後5時21分ごろ、平壌近郊から大陸間弾道ミサイル(ICBM)級ミサイル1発を発射したと発表した。ミサイルは約66分間飛行し、北海道渡島大島の西方約200キロの排他的経済水域(EEZ)内に落下したと推定される。浜田靖一防衛相は同日、飛翔軌道に基づき計算すると1万4千キロを超える射程となり、米国全土が射程に入るとの認識を示した。 防衛省によると、航空機や船舶からの被害情報は確認されていない。日本政府は18日、国家安全保障会議(NSC)会合を開いた。 韓国軍によると、ミサイルは平壌近郊の順安(スナン)付近から発射。防衛省は、北朝鮮の弾道ミサイルは約900キロ飛翔(ひしょう
北朝鮮を念頭に日米韓共同の弾道ミサイル迎撃訓練に参加した日米韓の艦船。(10月6日、日本海上で、米海軍のサイトより) 米空母レーガンには爆撃機90機搭載 10月9日未明、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)2発を発射した。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。 長距離弾道ミサイル(ICBM)、短距離弾道ミサイルに次いでいよいよSLBM発射実験である。 北朝鮮の金正恩国家主席の「瀬戸際戦略」は冴えわたっている。日米韓は打つ手がない。 その結果、一つ間違えば、第2次朝鮮戦争勃発にもなりかねない状況が続いている。米中間選挙のある11月6日直前までには核実験に踏み切るかもしれない。 9月、米韓合同演習に参加し、終了後、韓国を離れた米最新鋭空母「ロナルド・レーガン」は踵を返して朝鮮半島に再配備された。 北朝鮮は、長距離、短距離弾道ミサイル発射に次いで9月6日には、北朝鮮
着々と進む北朝鮮のミサイル開発。とりわけ、グアムのアメリカ軍基地やアメリカ本土に届くと北朝鮮が主張する火星12号、火星14号に、米政府は神経を尖らせる。これら射程の長いミサイルが日本への攻撃に使われる可能性は高くないとされるが、一方で上空を飛行中の事故、あるいは山なりのロフテッド軌道による攻撃にも備えておく必要はある。自衛隊やアメリカ軍の現状の体制は、北朝鮮のミサイルを迎撃できるのか。 落ちてくる弾頭の速度はマッハ10前後 8月29日に我が国の上空を飛び越えた、北朝鮮の中距離ミサイル「火星12号」。北朝鮮がICBM(大陸間弾道ミサイル)だと主張する、より射程の長い「火星14号」とともに、アメリカが神経を尖らせる兵器だ。 とはいえ、前回の記事「北朝鮮ミサイルの“実力”を冷静に評価する」でも述べたように、北朝鮮がこれら「火星二桁」シリーズのミサイルで、日本を攻撃する戦略的理由はない。はるかに大
韓国と北朝鮮の軍事境界線がある板門店で非武装地帯(DMZ)を視察し、演説するカマラ・ハリス米副大統領(2022年9月29日撮影)。(c)LEAH MILLIS / POOL / AFP 【9月30日 AFP】韓国を訪問したカマラ・ハリス(Kamala Harris)米副大統領は29日、「韓国」と言うべきところを「北朝鮮」と言い間違え、米国は北朝鮮と重要な同盟関係にあると述べた。 ハリス氏は日韓歴訪の最後に朝鮮半島(Korean Peninsula)を南北に隔てる非武装地帯(DMZ)を視察。その際の演説の冒頭で「米国は、北朝鮮との同盟という非常に重要な関係を共有している。強固で揺るぎない同盟だ」と述べた。 ハリス氏は米国の外交政策を覆す失言に気づかなかったようで、そのまま演説を続けた。その後の演説では核武装した北朝鮮に対峙(たいじ)する韓国との同盟関係を再確認した。(c)AFP
韓国ソウルの鉄道駅で、北朝鮮のミサイル発射映像を流すニュース番組を見る人々(2022年9月28日撮影)。(c)Jung Yeon-je / AFP 【9月29日 AFP】北朝鮮は29日、弾道ミサイル2発を発射した。韓国軍が発表した。北朝鮮によるミサイル発射は5日間で3回目。この数時間前には、カマラ・ハリス(Kamala Harris)米副大統領が韓国訪問を終えて同国をたっていた。 韓国軍によると、北朝鮮は平安南道(South Pyongan Province)順川(Sunchon)から短距離弾道ミサイル2発を発射。日本の海上保安庁も防衛省からの情報として、北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを発射したと発表した。NHKは防衛省の話として、ミサイルは日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したと推定されると伝えた。 ハリス氏は同日、米韓の安全保障同盟の強化を目的として韓国を訪れ、北朝鮮との
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